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臨床心理学科

石川亮太郎講師が責任著者の研究論文がschizophrenia researchに掲載されました。

臨床心理学科・石川亮太郎講師が責任著者を担当したランダム化比較試験の研究が、国際誌schizophrenia research(impact factor 4.748)に掲載されました。
タイトルは”The efficacy of extended metacognitive training for psychosis: A randomized controlled trial”です。こちらで要約がみれます。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31471248
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この臨床試験は、大正大学の石川亮太郎講師と東京大学の石垣琢麿教授らとの協働研究です。この試験では、メタ認知トレーニングが統合失調症の陽性症状を改善させるのに有効なのかを、ランダム化比較試験という手法をもちいて検証しました。
メタ認知トレーニング(Meta Cognitive Training)とは、統合失調症の症状改善を目的として考案された集団療法です。日本でも、主に精神科リハビリテーションの現場で、メタ認知トレーニングは幅広く普及しています。メタ認知トレーニングに関しては、こちらのサイトでも詳しく紹介されています。
試験では統合失調症の患者50名をあつめ、それぞれ通常治療群(26名)と通常治療+MCT群(24名)にランダムに割り付けました。統合失調症の陽性症状の重症度(妄想や幻覚の症状)は、PANSSという評価尺度をもちいて測定しました。
試験の結果、表のように、通常治療に加えてメタ認知トレーニング(MCT)を受けた患者群は、通常治療しか受けなかった群と比べて、有意に症状が改善されました。


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