学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

文化財・考古学コース

歴史基礎ゼミナールⅠ 遺跡発掘調査の見学

「歴史基礎ゼミナールⅠ」の授業の一環として、受講生たち(1年生)は、前日までの強い日差しが和らいだ6月4日(水)、遺跡発掘調査の見学を行いました。
 

 見学したのは、(公財)かながわ考古学財団が実施している、神奈川県伊勢原市にある西富岡・向畑(にしとみおか・むこうばた)遺跡。この遺跡からは、これまでの発掘調査で、旧石器時代から近世までの遺構・遺物が発見されています。現在の調査地区では、古墳時代の集落跡などが発見され、例年にない暑さの中、発掘調査が進められていました。

 

 ①H26.6.4基礎ゼミ発掘見学B班2h.jpg

発掘調査地区は、丘陵西側の緩斜面にあり、危険防止のためネットフェンスで囲まれています。

 
 遺跡の見学にあたっては、かながわ考古学財団の発掘調査担当の方から丁寧な説明をしていただき、これまでの調査で出土した土器や石器などの出土品も見せていただきました。

 


②H26.6.4基礎ゼミ発掘見学A班7h.jpg

  「土の違いを見分けて、遺構を発見します。」という説明に熱心に耳を傾けています。
 

 

 ③H26.6.4基礎ゼミ発掘見学A班10h.jpg

石を敷いた中世の遺構の説明を受けています。左手前には図面をとっている人がいます。


 

④H26.6.4基礎ゼミ発掘見学B班10h.jpg

掘立柱建物跡の深い柱穴を見学しています。


 

⑤H26.6.4基礎ゼミ発掘見学B班12h.jpg

竪穴住居跡のかまどの説明を聞いています。かまど跡からは土器が出土していました。


 

⑥H26.6.4基礎ゼミ発掘見学A班18h.jpg

これまでの調査で発見された土器や石器などの出土品も見学しました。
この後、実際に出土品を手にとって観察させていただきました。

 

⑦H26.6.4基礎ゼミ発掘見学B班25h.jpg発掘担当の方が手に持った貴重な出土品に見入っています。
 

 

発掘調査現場を初めて見る学生がほとんどで、大型の重機から小型の道具までを使用しながら遺跡を掘り下げ、最新機器で測量する発掘調査作業の様子を知るとともに、土の中から現れた住居跡や土器などに直に触れ、遠い過去の人々の生活を身近に感じることができました。

 

見学した学生たちからは次のような感想が聞かれました。

「初めての遺跡見学で、地形や土の質感など本やネットからは伝わらないことが感じられた。」

「遺跡の発掘現場に行くのは初めてだったので、とても感動した。」

「微妙な土の違いを見分けて、住居跡などを発見しているのがすごいと思った。」

「貴重な出土品を間近に見られて感動した。」

「出土品の説明では、授業のときに聞いたものもあり、分かると面白く、もっとたくさんのものについて勉強し、実際に見たいと思った。」

「実物を間近で見ることができ、改めて歴史の重要さを感じることができた。」

「自分も遺跡の発掘調査に参加したい。」

「将来、こういう仕事をしたいと思った。」

 

 大学からは、少し遠い発掘調査現場でしたが、大変有意義な体験をすることができました。

 

⑧H26.6.4基礎ゼミ発掘見学A班23h.jpg

発掘調査地区を背景に記念撮影(A班)

 

⑨H26.6.4基礎ゼミ発掘見学B班27h.jpg発掘調査地区を背景に記念撮影(B班)

 

発掘調査の見学をさせていただいた、かながわ考古学財団の皆様、大変ありがとうございました。 

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