学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

論文集「私たちのカルスタ」完成!②

論文集「私たちのカルスタ」の編集長からのメッセージです。

論文を集めて、整理して、いつのまにか「編集長」――役があって仕事をするのではなく、仕事がポストを生み出したのです。すばらしい学生たちの連携でした。仲間どうしの信頼が生まれる現場でした。そして、信頼に応えて、責任のある仕事を成し遂げました。

◆◆◆◆◆◆

企画委員会副座長 編集長 本多絵梨子
 
 大正大学にカルチュラルスタディーズコースが樹立され2年目、コースでは初めて教育推進プログラムとして1月28日に「カルスタ進歩ジウム」を行いました。「カルスタ進歩ジウム」では数名の学生しか発表していないため、全員がどのようなことに関心があり、独自の視点を広げているのかわかりません。そこで、全員が参加するもの、形に残るものとしてこの論文集が刊行されました。
 編集は非常に神経を使う仕事でしたが、おかげで授業の論文集を作成していた先生の気持ちが痛いほどわかりましたし、ワードの授業も実を結びました。中でも一番の特権は全員分の論文が読めることです。私は論文回収を担ったということで学生51名分全てに目を通すことを心に誓いました。膨大な量のため締め切り間際は苦戦しましたが、編集を重ねる毎に目を通すことができ、名前とタイトルは一致するほどになりました。もちろんこの論文集は構成を考えた企画委員、校正に携わった運営委員、助言を下さった先生方、そして、それぞれの論文を書いたカルチュラルスタディーズの学生全員の力があってこその創造物です。私だけでなく、多くの方に読んでもらえたら幸いです。
 たくさんの論文を読んでいると気づくことがあります。ほぼ統一された書体や形式なのに個性があることです。テーマは各々異なりますが言葉の使い方や論の展開など、自分自身見習うべき点も多数ありました。
 論文の1つに「言葉は力である」という一文がありました。私も同じことを強く思います(論文で言われていることと少し意味合いは変わりますが)。言葉は自分の思うことを表現する1つのツールです。つまり、論文もその人自身を表していると言っても過言ではないと思います。文章構成が上手な人や視点がユニークな人などさまざまで、タイトルから本文までその人の要素が見受けられます。見た目は統一された紙ですが、51名が詰まっているのです。この論文集ではコース内の学生が学年関係なく内容別にセクションで分けられています。自分の論文はどこに位置づけられているのか、同じセクション内の他の論文はどういうものなのか、またセクション分けをした企画委員がどのように学生の表現をくみ取ったかがわかると思います。おそらく、「私の論文はここに分類されない」などの意見もあると思いますが、それは結構なことだと思っています。
 自分の論文に満足すること、悔しい思いをすること、どちらも気づくことができるまでやるということが大事だと思います。この論文集に対して感じる全ての感情、違和感から達成感まで、自分の表現を強める素材になってくれたら嬉しいです。
 
◆◆◆◆◆◆
GO TOP