学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

オープンキャンパスで文化研究を体験しよう!

8月24日、25日はオープンキャンパスです。2大学.jpg

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8月24日の模擬授業は午前は『千と千尋の神隠し』、午後はいま上映中の『風立ちぬ』を分析します。話題のジブリ作品を題材に文化研究の方法をいっしょに実践してみましょう。

文化研究は答えが一つではありません。自分の目で観察し、分析すれば、かならず見解は分かれます。そこに議論が生まれます。自分の考えを他の人にも分かってもらいたいと思えば、論理的な説得力も必要です。

楽しんで、ひらめいて、そして考えて、それをことばと論理で伝えあう、それがカルチュラルスタディーズコースのめざす批判的思考力です。

『風立ちぬ』はとくにいま封切られたばかりの作品です。いろいろな場所で、議論が交わされています。『日経新聞』の映画評では最高の評価、『朝日新聞』でも人間の生きる力を肯定する作品、と評価されていますが、『毎日新聞』では「こどもっぽい」と批判されています。

純愛映画、としても、すばらしい愛、と評価されるかと思えば、男の身勝手と女の献身をなぜいまさら描くか、という意見も聞こえてきます。

喫煙シーンの問題も取りざたされています。結核患者の前で、たばこを吸うということ。

ジブリの評価は、日本国内はもちろんですが、海外でも高く、これから外国でどのような評価を受けるのかも気になるところです。第二次世界大戦、零戦という戦闘機を描く物語は、アジア、欧米、それぞれの立場で、どのように理解されるのでしょう。

模擬授業はたった40分ですが、議論のきっかけになれば、と思います。ネットのディスコースとは異なるアカデミックな論理と表現、方法に触れてみてください。

24日の午後のコースセミナーには、この春社会人になったばかりの卒業生がきてくれることになっています。カルチュラルスタディーズコースで実際にどのような勉強をしたのか、そしていま、どのようにその力を活用しているのか、直接話してもらいます。教員の視点からとは異なるカルチュラルスタディーズコースを、ありのままに紹介してくれると思います。どのなことが勉強できるのか、どのような授業があるのか、どのような環境なのか、質問もしてください。卒業生と在学している学生と、そして未来の新入生、教員で、ますます活気のある意欲的なカルチュラルスタディーズコースを目指しましょう。

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25日の午前中の模擬授業は、星川先生と伊藤のコラボです。哲学を専門とする星川先生と、文化・文学の伊藤が、文化のさまざまな諸相を考えます。前半は星川先生の理論、後半は伊藤のアメリカ研究、ジェンダー研究からの事例、と展開する予定です。見方を変えると一つの文化的な事象が、こんなに違う意味をもつことになるのだ、ということをたくさん紹介したいと思います。

25日午後はAOフォーラム。コースに分かれての説明では、AO入試の選考でカルチュラルスタディーズコースが受験生に求めるもの、課題のねらいなどをお話します。

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カルチュラルスタディーズコースにご関心のある受験生のみなさんのご来場をお待ちしています。

伊藤淑子

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