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「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

カルチュラルスタディーズコースでできること③:食のグローバリゼーションを考えよう

カルチュラルスタディーズコースで食のグローバリゼーションについて、考えてみませんか。

2013年には和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、日本の伝統的な食文化に世界的な関心が集まっています。2015年に開催されたミラノ万博のテーマは「フードカルチャー」、そして日本の食文化を紹介、展示した日本館が金賞を獲得しました。

「Sushi」はすでに国際的なことばです。
インターネットで検索すると、果物の寿司、揚げ物になった寿司、それはもう多様な寿司のアレンジに驚きます。農林水産省が「日本食レストラン推奨計画」という形で提言を出し、特定非営利活動法人JRO(日本食レストラン海外普及推進機構)が和食、日本の伝統的な食文化を海外に広める活動をしていますが、海外に持ち出された食文化は、思いがけないアレンジを施され、多彩に変化します。

「正しい」和食とは、いかなるものでしょうか。
「伝統」とは、どのようなものでしょうか。
情報が寸時に伝わり、ものや人の移動も容易になったグローバリゼーションの時代に、文化の固有性はどのように維持できるでしょうか。

世界に広まる日本の食文化、日本で手軽に味わうことができるようになった世界の料理、私たちは豊かで多様な食の文化を享受できる時代を生きています。

21世紀の食のグローバリゼーションについて、カルチュラルスタディーズコースでいっしょに考えてみませんか。来年度は、ゲスト講師を招き、和食のキーワード、「旨み」について、国際的な視点から文化的に考える授業も開く予定です。

                                   ♪伊藤淑子
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