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「学び」と「実践」を通じた人材育成

カルチュラルスタディーズコース

国際文化コース&カルチュラルスタディーズコース通信②

国際文化コース1年生からのメッセージです。
ちょうど入学のタイミングがコロナの感染拡大と重なりました。これからどのようなことになるのか、皆が不安のなかにいた時期に入学し、式典もなく、ガイダンスもオンラインになり、手探りでオンライン授業を開始しました。
そのような状況のなかで、たくましく、前向きに、大学生活をスタートさせ、多くの成果をかたちあるものにしている国際文化コース1年生を本当に誇らしく思います。M. H. さんが4月からいままでの経験を率直につづってくれました。私たちにとって、貴重な記録です。

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 やっと大学の合格が決まり、スーツを手にワクワクと待ち望んでいたキャンパスライフ。しかし、届いたのは入学式延期のお知らせ。この御時世だし仕方がないか、とスーツをクローゼットに。今やそのクローゼットにはタグが付けられたスーツが眠っている。

 サークルは何の体験に行こうかな、同じ学部の友達と仲良くなれるかな、というような色々な楽しみが一瞬にて失われた気分だった。友達と大学に向かい、食堂でお喋りをして次の授業に一緒に向かい、夏にはサークルの先輩たちと合宿。そんな生活は漫画やドラマだけの話だったのか、と卑屈に思っていた。
 私には聴覚障害がある。今まで聾学校育ちだった私は健常者との学校生活が初めてで、右も左もわからない状態なのにオンラインなの?テイカーはどうなるんだろう?先生達へ情報保障の依頼はどうしたら良いのだろう?理解してくれる友達を得るのは難しいのにオンラインじゃ到底無理だ、と不安でいっぱいだった。

 だが、オンラインでの大学生活を半年を過ごし、秋学期に突入した今の私はとても幸せだ。オンライン上での情報保障制度が整っていなく、学生課が懸命にテイカーの確保、オンライン上での文字情報の正確性追求など、様々な対応をしてくださった。また、担当してくださる先生方全員が私の状態を把握し、快く協力してくださった。今年は特にオンライン上なので私の顔も見たことのない先生はたくさんいらっしゃる。それなのに情報保障を全力で行ってくださる。協力いただいている方々に感謝の気持ちでいっぱいになると共に胸も温かくなった。 それだけではない。私には友達ができた。同じ学部の仲間や先輩方と交流する機会を与えてくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいである。先生方との交流、友達との交流が私にとって新たな刺激になっている。その友達と実際に会うのが今からとても楽しみでならない。友達との交流は深められたものの先輩方とはなかなか接点がなく少人数しか交流ができていないので是非関わってみたい。
 おかげさまで大学が始まる時に抱えていた不安はなくなった。しかし、1つだけまだ不安がある。私が履修している科目の中には対面授業とオンライン授業とのハイブリッドの授業が1科目ある。私はオンラインを選択したため、キャンパスの中の構成を未だに知らない。来年の4月、新たな一年生のスーツ姿に紛れて私もスーツを着て、大学内の場所を聞いても怪しまれないようにしようかな…なんて。

 それはさておき、私は国際文化コースに入って良かったともう思っている。友達とあの頃は大変だったけどレアな経験だったよねと笑える日が来るのを望んで今日もブルーライトカットメガネをかけ、パソコンに向き合う。(M. H.)

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このような状況のなかで、ぐいぐいと前に進む学生の努力があればこそ、国際文化コースの学びを継続することが可能になっています。M. H. さんの積極的な姿勢は、国際文化コースの1年生を活気づけています。聴覚障がいについても、さらに効果的な方法をみずから提案し、それが学生全体のコミュニティの形成を促しています。私たちは手話もできず、専門的な情報保障の経験も知識も限られていますが、学生部に支えられながら、一生懸命に取り組んでいます。それはすべての学生たちにとっての学びやすい環境作りに結びついています。
いま、この状況だからこそ、一歩一歩、着実に、学生とともに学びを実現していきたいと思います。

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