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国際文化コース

【人文学科国際文化コース】リレー国際体験記(9)行森まさみ先生②

リレーで掲載してきた国際体験記も9回目になります。
行森まさみ先生の2回目です。

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今回は、学部時代に経験したアメリカ留学の話の続きです。

 現在は海外に行かなくてもオンラインなどを利用して、世界で行われているさまざまな教育を受けることは可能ですが、自分の留学体験をふり返ってみると、現地で出会う人たちとの交流が何にも代えがたいものだったと実感できます。

 私が一番お世話になったのは、1年間一緒に暮らしたホストマザーでした。渡米して初めて空港で対面した際、すぐに“Call me Mom.”と言われ、その後、どこで誰に私を紹介する際にも“This is my daughter, Masami.”と言ってくれました。仕事で多忙な方でしたが、夕食は必ず2人で家でとることに決めて、毎日毎日本当にいろいろな話をしました。当時、彼女は長年連れ添った方と別れたばかりで、最初の数か月は特にそのいきさつ(ドラマのようなできごと)を事細かに話してくれました。私はそのおかげで、大学の教室では通常使うことがないような、そういったコンテクストの日常(?)表現もわかるようになった気がしました。また、彼女は大の野球ファンで、地元のシアトル・マリナーズを熱烈に応援していたのですが、マリナーズが負けた日はその話題には絶対触れないように細心の注意を払いました。空気を読むことの重要性をアメリカでも感じた瞬間でした(笑)。彼女とのエピソードは尽きません。パワフルで前向きなアメリカのお母さんから、いつも力をもらっていた留学時代でした。

 帰国して数年経ち、私は自分の結婚相手を彼女に紹介するために再びシアトルを訪れました。夫の名前は英語圏の人には少し発音しづらいのですが、彼女はずっと練習していてくれて、完璧な発音で呼んでくれました。彼女の変わらないあたたかな人柄を感じて、とても嬉しかったことを覚えています。

バックグランドも年齢も言語も違う相手と出会い、多くの時間を共有して人として通じ合えたことは、私の留学時代の最高の経験でした。

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心あたたまるエピソードです。
これからも国際文化コースの教員のさまざまな国際体験をお伝えしていきたいと思います。
楽しみにしてください。


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