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国際文化コース

【人文学科国際文化コース】人文スーパーゼミで東京ジャーミィと築地本願寺を見学しました

人文スーパーゼミでは、人文学科のコースや学年を超えて交流しながら活動しています。69日には休校日を利用して宗教施設見学を行いました。今回は、東京ジャーミィと築地本願寺を見学しました。

 

東京ジャーミイは代々木上原駅から徒歩5分ほどにある、日本最大のモスク(イスラム教の礼拝堂)です。駅から歩いて向かいましたが、閑静な住宅やお店が並ぶ街の中で異国情緒の漂う外観の建築に圧倒されました。モスクには至るところにイスラム建築の特徴である幾何学模様が施されています。チューリップやカーネーションがイスラム教に深く関連する植物として建築や道具のデザインに用いられていました。建物の2階に上がると礼拝堂があり、中に入ると豪華なステンドグラスや紋様、緻密なデザインの装飾に溢れた空間が広がっていました。モスクでは毎日5回の礼拝が行われ、非イスラム教徒も見学や講座参加が可能となっています。私たちはお昼の礼拝を見学することができ、そこでは人々が横並びになって熱心に祈りを捧げる姿を見ることができました。

1階はイスラム教関係の書籍販売や休憩所、ハラール食品を扱っているハラールショップが併設されています。おいしそうなスイーツやトルコのお茶、雑貨が並んでおり、目新しいものに惹かれみんなでお土産を散策しました。

 

【画像:東京ジャーミィ】
鳥が休めるように建物の上部に鳥の巣を設置してあります。

/正面入り口横には水飲み場が設置されていました。

午後には、築地駅から歩いてすぐの場所にある築地本願寺を訪問しました。浄土真宗本願寺派の寺院で、京都の西本願寺が本山となっています。1617年に浅草近くに創建されましたが、1657年明暦の大火で焼失後、再建のために現在の場所(当時は海上で、埋め立て地としました)に本堂を建立しました。1923年には関東大震災での火災で再び本堂が焼失し、1934年に再建したものが現在の姿となっています。このお寺は建築史家の伊藤忠太博士が設計したというのが特徴で古インド仏教建築の要素を取り入れており、ステンドグラス、動物像などの装飾も施されています。また、お話を聞いて印象的だったのは本堂の天井に四角形の箱が吊るされていることでした。これは仏前結婚式を行う際、中から紙が出て降ってくるのだとお聞きしました。さらに、本堂にはパイプオルガンも置かれており、様々な行事やコンサートなどのイベントで演奏されるそうです。お堂の中は広々としており落ち着いた空間で、お寺の周辺にはカフェやブックセンターもあります。一般の方々が小休憩するための場所としても使ってください、というお話もされており、地域のために解放された場所だと感じました。

【画像:築地本願寺】
一見お寺に見えない建築様式が特徴的でした。

今回訪問した施設は誰でも見学可能ですので、気になった方は行ってみてください。また、スーパーゼミでは他の活動も企画・進行しています。興味がある学生の皆さんは参加してみてください

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リーダーとして参加してくださった大学院生のM. H.さんが記事をまとめてくださいました。
ありがとうございます。

                                         人文学科国際文化コース

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