学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

人間科学科

加川帶刀教授の最終講義

加川帶刀先生の最終講義が平成25年2月13日に開催されました。

演題は、下の写真右側のように、元大正大学教授の田嶋先生の人間愛についてのご講義でした。最終講義に先立ち、多田学長よりご挨拶を頂戴しました。多田先生は、すぐあとにご自身の最終講義があるところを駆けつけてくださいました。心よりお礼申しあげます。

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満員となった会場の7号館742教室では、加川先生と古くから親交のある諸先生のご参加が数多く見受けられました。

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さらに、前列には人間科学科の在学生が加川先生の最終講義を熱心に聴講する姿もありました。

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加川先生の最終講義を最前列で目を輝かせながら受講していた1年生の石井麻莉さんと三浦茉純さん(最前列に着席する石井さんと三浦さん)にインタビューし、講義で感銘を受けた内容等について語ってもらいました。

 

昨年度から加川先生が体調を崩されていたこともあり、今年の1年生は加川先生の講義を受講する機会に恵まれておりませんでした。そこで彼女たちに最終講義の感想を聞いたところ、最終講義の雰囲気や内容を網羅して語ってくれましてので、そのインタビューの内容をもって加川先生の最終講義のご報告に代えさせていただきます。

 

加川先生の講義を初めて受講したと思いますが(今年度は1年生に開講された講義がなかったため)、その感想はいかがでしたか?

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石井)昨年4月に人間科学科に入学して、戦争や東京裁判といった歴史に関する科目目を履修していませんでしたが、加川先生の講義で大正大学元教授である田嶋先生の人間愛に満ちた教誨師活動を知ることができ、田嶋先生のその深い思いやりなどに感銘を受けました。また歴史的にも重要な功績を残された方が大正大学で教鞭を執られていた事実を知り、大正大学生の一員として誇らしい気持ちに満たされながら講義を聴いていました。

 

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三浦)私は推薦入学で入学したのですが、その入学前学習の一つの課題で、人間科学科で公表されている講義のシラバスを選んで、その講義内容について調べる課題がありました。私は、加川先生の刑法に関連するテーマ研究を選びました。その理由は、私は日本の犯罪事情について関心があったためです。その当時、加川先生のシラバスを見ながら自分が大学で専門的な内容を学ぶ姿などを想像したりしていました。入学後、残念ながら加川先生の講義が受講できずにいましたので、最終講義を受けることができることを知り、本当に楽しみにしていました。当日は最終講義の教室に入り、いまだお会いしたことがない加川先生を心待ちにしていまいた。そこに登場した先生は、一見すると刑法を専門としているようなイメージとかけ離れた、優しそうでダンディーなお姿があり、思わず興奮して隣にいる友人に、昔は絶対イケメンだったよねーと語ってしまったぐらいです(笑)。

石井)その隣にいた友人とは私のことですが(笑)、その勢いに負けて思わず、私も「昔は~」に同意して講義が始まるのを待っていました。私は、講義の後半に加川先生が涙ぐみながらも、戦争を知らない私たちの世代に訴えかけるお姿が深く印象に残っています。ある戦犯の方の遺書を見るたびに涙がこぼれるとお話されていた加川先生のお人柄にこそ、人間愛を感じました。この点は、最後に大野先生がまとめのなかで語られていたことです。私だけじゃなく、他の受講した友人に聞いてもみんなが同じ気持ちでした。私たちの学年では、最終講義という形でしたが、加川先生のお人柄を知ることができて本当に良かったと思います。

ずっと聴講したかった加川先生の講義を受けて三浦さんはどのような感想を持ちましたか?

三浦)厚木海軍飛行場の近くで生まれ育ち、一日たりとも戦争のことを考えなかった日はないと仰っていた加川先生の講義は、とても身に染みるものでした。石井さんと同じ感想になりますが、加川先生がぐっと涙をこらえながら、戦犯の方のお気持ちや死刑制度について語られている姿が忘れられません。このような講義を大学で受講したかったので、加川先生のご退職が残念でなりません。最終講義が終わり、質疑応答のような時間の時に、田嶋先生のご親族が会場にお見えになられていたことがわかり、このサプライズの時のはにかんだ加川先生の笑顔がとても印象的でした。加川先生の奥様も加わった記念撮影を見ていて、本当にご縁の力は偉大だと教わりました。

補足)仏教学科の高橋尚夫先生から、田嶋先生のご親族の方の紹介がありました。田嶋先生のご長女と貴孫の田嶋光寿さんです。光寿さんは大正大学の総合仏教研究所の研究生をされています。

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石井)三浦)私たちは最終講義の1回だけでとても残念に思いますが、加川先生の講義を受講できてとても良かったです。加川先生、本当にありがとうございました。

 

当日に受講したすべての学生にインタビューしたかったのですが、制約上、1年生の2名に代表してもらいました。受講した学生の皆さんが同じ気持ちだったと思います。

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人間科学の教員・助手・副手も同じ気持ちです。

長年、人間科学科のためにご尽力いただき、ありがとうございました。

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