学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

人間科学科

授業紹介04:専門演習・応用演習(内田クラス)

 人間科学科の学生は3年生になると必修科目である「専門演習」を履修します。この授業はいわゆるゼミに相当し、所属する学生は担当教員の指導を卒業までの2年間受けます。ゼミの人数は年によって若干変わりますが例年12~13人程度です。今年の私のクラスは男性5名、女性3名の計8名、元気のある積極的な学生たちです。私のクラスでは生活習慣や身体機能を研究テーマとしていますので運動経験のある学生ばかりと思われがちですが、これまではむしろ「文化系」の学生が多く所属していました。
 今回は身体機能の変化を実証するために大学近くの飛鳥山公園で行った測定実習の様子をご紹介します。
 さて激しい運動をしたとき息が上がったり、心臓がドキドキした経験は多くの皆さんが持っていると思います。でもちょっと休むと楽になりますよね。私たちの身体は状況に合わせて適切に対応(機能)しています。今回は心拍数を題材として測定機器(心拍計)を使って記録をとってみました。心拍計には運動中の心拍データが記憶されますので、後からPCにデータを転送して分析を行うことができます。
 いつもは9時10分~12時20分まで教室で授業を行いますが、GW明けのこの日は朝から運動できる服装に着替えて飛鳥山公園に移動しました。朝から快晴、半袖がちょうどいいさわやかな天気でした。さて学生にはさまざまな条件で運動をしてもらいました。まず速度を変えたときの変化をみるために、ゆっくり歩く、速く歩く、ゆっくり走る、速く走る、スピードを上げていき、最後には「全速力」で走ってみました。このような速度変化で心拍数はどう変化するのでしょうか?また同じ速度で走ったとき、運動をしている人としていない人で違いはあるのでしょうか?また男女での違いはあるのでしょうか?
DSCN0017 このように条件を変えて得られたデータを比較検討しながらまとめていき、当初立てた仮説を検証していきます。めったにないことですが測定機器のボタンを押し忘れたりして何も記録されていなかった、なんてこともあります。ただしこれも貴重な経験であり、同じミスを繰り返さないようにそれぞれが注意深く実験準備に取り組むようになります。
 この日は測定機器のご機嫌があまりよくなかったことから測定機器を2つ装着して走ることになった学生もいました。また授業終わりには気温も上がってきて、すっかり汗をかいてしまったようです。
 私の授業では自分たちの興味・関心ごとに集まったグループで研究を行いますが、今年は2つのグループに分かれて行うことになりました。今は秋学期に向けて研究計画を立案しているところです。結果だけでなく、その過程についてもそれぞれが納得できるような研究となることを期待しています。(文:内田)
 
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