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「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本史コース

専門演習B ゼミ合宿(松本ゼミ) Part.1

 日本史コース3年生・松本ゼミでは、913日と14日にかけて、福島県にゼミ合宿に行きました。明治の殖産興業政策の象徴である安積疎水を展示した開成館、旧福島県尋常中学校の校舎を活用した安積歴史博物館、猪苗代町の野口英世記念館、戊辰戦争の戦跡を伝える白虎隊記念館、會津藩校を復元した日新館などを見学しました。

白虎隊記念館の近くにある隊士の墓にて

今回は、ゼミ生が野口英世記念館を訪問した際の感想を2回にわたってお伝えします。

 

野口英世記念館を拝観して、新しい博物館の在り方を学べた。館といえば、重い雰囲気で子ども達にとっては、勉強するためだけの場で、とても楽しくはない場だが、野口英世記念館の場合は、ロボットやゲームという子どもの心をつかむ展示品で楽しく遊びつつも、館が伝えるべき野口英世のことについて学べるように工夫されていて、新時代の館の姿だと考えさせられた。目で見て学ぶだけではなく、野口英世の母の手紙の朗読、2階展示スペース入口にあったドラマ上映、野口英世生家で流れていた映像と音声案内、そこにいるだけで学べる工夫が、子どもだけではなく、大人でも気軽に訪ねることを可能にし、館としてだけではなく、観光地としても存在することを可能にしているのだと考えさせられた。(Y.A)

 

記念館の中で最も印象に残ったのは、野口英世の左手の写真である。野口の左手の状態が分かる写真が残っているとは知らず、とても驚いた。他にも野口の着ていた服の左袖が短くなっていたことにも驚いた。野口が実際に使っていた道具を近くで見ることができて、貴重な経験となった。また映像やゲームなど、博物館で課題となっている来場者に興味をもってもらうという点の工夫がとてもされていて、勉強になった。(I.M)

 

当時の生家が残されていて、実際に野口の歴史をこの目で感じた。特に子どもが親しみやすいようなコーナーは、大人でも少し足を止めるようなしかけに思えた。(T.K)

 

野口英世についてあまり知らなかったので、今回の見学は大変勉強になった。特に驚いたのは、囲炉裏に落ちてけがをした際の火傷が、全部完治したと思っていたが、実際はそうではなかったことである。また、野口は、医者になるとき、医者になってからも大変努力していたということである。とても自分には出来ないことだと思う。今回の見学をこれからの人生に役立てていきたい。(K.K)

 

私は、野口英世が自分の左手にコンプレックスを持っており、写真に写る時などは左手が見えないようにしていたことを初めて知った。彼の生家を見たことで当時の人びとや、その生活を想像することができた。また、風雨や雪を凌げるシャッターを使用して、生家を長く保存させると聞き、民家を保存することの大変さを感じた。2階の「素顔の英世」のコーナーでは、野口が受賞した勲章を実際に見て、改めて野口英世の挙げた功績の大きさを感じた。また「野口博士の一日」のコーナーでは、細菌の培養ゲームや体の異常のある部分を見つけるゲームには、しばらくの間熱中してプレイした。細菌の培養を成功させるにはどんな環境が良いのかを考え、肺結核菌やピロリ菌などの特徴をわかりやすく学ぶことができた。また、子どもであっても、細菌や野口英世に対して興味を持ち、記念館を再び訪れるきっかけになる良い工夫であると思った。(K.Y)

 

次回は、今回挙げられなかった学生の感想をご紹介します。

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