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「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本史コース

【中世史ゼミ】木下ゼミ京都合宿

中世史の木下ゼミ4年生で、729日から31日にかけて、京都にて合宿を行いました。
3日間とも例年以上に厳しい京都でしたが、体調に気をつけながらも、多くの史跡を巡見することができました。

 

【1日目】

初日は、まず東山の三十三間堂(蓮華王院)と、それに隣接する京都国立博物館、
次いで豊臣秀吉ゆかりの豊国神社や方広寺などを見学しました。

        

          ※京都国立博物館にて

京都国立博物館では、中世の縁起絵巻の展示を拝観しました。

特に「桑実寺縁起絵巻」は木下先生の専門である戦国時代の将軍に関わるもので、

実際に見学できたのはラッキーでした。

 

次に平清盛の邸宅や鎌倉時代に六波羅探題のあった六波羅周辺の巡見です。

わずかな距離で中世の始まりと終わりにゆかりのある場所をめぐることができるのは、京都ならではです。

          

その後、清水の舞台で有名な清水寺と八坂神社をめぐりました。

清水寺では、有名な舞台に実際にあがってみました。

実際に飛び降りることはしませんでしたが、

舞台からみえる京都の景色の良さは感動的でした。

        

        

      ※清水寺(上)、清水の舞台より京都市内を望む(下)

初日は無事に終了し、あとはホテルに行き、合宿の疲れを取りました。

 

2日目】

2日目は、木下先生の専門である「室町時代の京都と足利氏」をテーマに、足利将軍家にゆかりの地をめぐりました。

まず、三条高倉を中心に、三条御所や御所八幡宮、三条坊門殿、足利尊氏亭旧地をめぐりました。

さらに武衛御所・二条城の旧地といった戦国時代の将軍たちの住まい跡をめぐりました。

それぞれこれまで授業中に名前のみ聞いていた場所ですが、

実際に現地をめぐると、また別の印象を持ちました。

 

続いて場所を移動して、京都市歴史資料館にて、

特別展「祇園祭 いま・むかし」を拝観し、

その後は近隣の京都御苑に移動して、京都御所を見学しました。

        

             ※京都御所内。

現在の京都御所は江戸後期に再建されたものですが、

その立地は室町時代にあった内裏・土御門東洞院殿と重複します。

かつて、足利義満や足利義政、織田信長や豊臣秀吉もこのあたりを通っていたのです。

 

昼休憩を挟んで、室町殿(花の御所)旧地、相国寺、

応仁・文明の乱発祥の地である御霊神社を見学しました。

かつての将軍の御所跡地は、現在、大学の敷地や住宅地となっています。

また、戦乱の発祥地である御霊神社は現在、

とても静かな、落ち着いた場所となっていました。

 

続く相国寺では足利義政の墓所や、将軍家ゆかりの菩提所などを見学しました。

 

そして、義政の山荘であった、通称「銀閣寺」こと慈照寺まで移動しました。

現在でも義政時代の東求堂や観音殿(銀閣)などが残っています。

        

           ※慈照寺観音殿(銀閣)

この日、最後の巡見先は南禅寺です。

南禅寺は鎌倉時代創建で、室町時代、五山の上とされた別格の禅寺です。

今年は有名な三門(山門)の拝観時間に間に合ったため、みんなで三門の上がり、

三門上から京都の絶景を楽しみました。

 

 

【3日目】

最終日は、ホテルより移動し、まずは嘉吉の乱で足利義教が殺害された舞台でもある赤松氏の旧邸跡を経て、二条城を見学しました。

二条城では大政奉還をした場としても有名な二の丸御殿などを見学しました。

        

           ※二条城西の丸御殿

 

3日間とも猛暑のなかでの移動で、大変でしたが、

授業や史料などで名前だけ聞いていた事件の現場などを実際に見て回ったことで、

歴史上の出来事を追体験することができました。

また何よりゼミ学生同士、懇親がより深まったことは大きかったです。

 

あとは残るは卒業論文の作成です。もう一踏ん張り、がんばります。

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