日本文学科

９月２６日のオーブンキャンパスには日本語日本文学コースに大勢の高校生の皆さんが参加して下さいました。

 

模擬授業は米山孝子教授による「説話文学の魅力ー棄老伝説から養老伝説へー」で、日本の姥捨伝説から印度や中国の姨捨伝説に及び年寄りの知恵の大切さを説きましたが、この問題は現在の高齢社会のあり方にもつながっていく問題を含んでいます。

このことは深沢七郎の『楢山節考』に感動的に描かれていますので、ぜひ高校生や在校生の皆さんに読んで頂きたいと思います。また映画にもなって今も貸しビデオ屋のＤＶＤで簡単に見られますから、それをご覧になることもお勧めいたします。
暑かった夏も終わりこれからは読書の秋です。秋学期の授業も本格的に始まりましたので、在校生の皆さんも授業参加と並行して読書にいそしんで下さい。

 

推薦図書２

最近評判の吉田修一作『悪人』は、その主人公を妻夫木聡が今までの優等生的な配役とは異なり、新しい役柄を演じて大いに評判になっています。〈悪人〉とは一体どういう人を言うのでしょうか！このことも、原作を読んで是非考えて頂きたいと思います。