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【講演Ⅰ】鬼と人
中世絵巻にはさまざまな鬼が登場します。その姿は、人間にとって、時に恐ろしく、時に頼もしく、世界の矛盾を一身に引き受けているようでもあります。ここでは、12世紀末~13世紀に制作された、「餓鬼草紙」「辟邪絵」「吉備大臣入唐絵巻」「長谷雄草紙」を取り上げて、各々の絵巻に登場する鬼と人間の関係をひもときます。
【講演Ⅱ】スペンサー本『百鬼夜行絵巻』を読む――絵画が作った物語――
ニューヨーク・パブリック・ライブラリーには、世界の絵本を集めているスペンサー・コレクションがあり、日本の絵巻や絵入り本も貴重なものがたくさん収蔵されています。ここには『百鬼夜行絵巻』が3点もあり、その中の1点には、物語の詞書きが付いており、『平家物語』の福原遷都が題材になっています。『百鬼夜行絵巻』の大半は、絵だけで言葉はないので、きわめて特異です。ここでは、絵画から作られた物語と絵の関係を、妖怪の図像にも着目しながら読み解いていきます。
【資料紹介】大正大学所蔵『百鬼夜行絵巻』『妖怪絵巻』紹介
大正大学附属図書館が所蔵する貴重書の『百鬼夜行絵巻』写本一巻と、『妖怪絵巻』写本一巻について、その内容と特徴を紹介します。これまで紹介されたことのない絵巻です。どうぞお楽しみに。
講演会の企画は以上です。
大正大学文学部日本文学科では、これからも様々なイベントや取り組みを行っていく予定です。日本文学科公式SNSアカウントにおいて、情報発信をしていますので、良かったらフォローや拡散のほど、よろしくお願いします。
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