学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

公共政策学科

ご入学おめでとうございますー意識してほしい3つのこと

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 これまで皆さんを支えてこられたご家族の方々にも心よりお慶び申し上げます。新型コロナの対応の影響で皆さんのお顔を拝見しながら直接メッセージをお伝えできずとても残念ですが、ブログにおいて心からの歓迎の意を表したいと思います。

 皆さんがこれから学ばれる公共政策学科は今年度より新設された学科です。「政策」は、社会における問題解決の手段、そして、「公共政策」は、社会にある様々な問題の中でも私たち全てに関わるような公共的問題を解決するための手段を指します。

 このように申し上げると、これから学ぶことを身近に感じられないかもしれません。しかし、これまで皆さんは学校で、家庭で、様々な問題に直面し、クラスメイトや先生、ご家族の方々とどのようにして問題を解決したらよいのか模索し、話し合い、解決の手段を講じてきたと思います。そして、講じた手段では問題が解決されない場合は、手段を見直したり、別の手段を講じたりということをやってこられたと思います。

 公共政策でも、身近な問題に対する対処と同様に、課題を設定し、政策を決定し、実施し、評価し、見直すという過程をたどります。公共政策学科では、公共政策がどのような過程をたどるのかといったことや、公共的な問題にはどのような分野があるのか、それぞれの分野についてどのような問題解決の手段があるのかといった、これまで公共政策で積み重ねられてきた多くの知恵やノウハウを様々な角度から深く学びます。

 この学びの過程で是非意識してほしいことが3つあります。第1は、能動的に自分なりに考える習慣を身につけてほしいということです。大学での学びは多次元的で明確な答えがないものが多いのです。受け身で学ぶだけでなく、自分なりの方法で考え、自分なりの答えを見つけていって下さい。

 第2は、たくさんの新しい体験にチャレンジしてほしいということです。どんなことが皆さんの将来のキャリアにつながる芽となるのかわかりません。公共政策学科では自治体におけるフィールドワークなど実践的な体験を積む機会を提供していきたいと思っています。そうした機会や、皆さん自身が見つけてきた機会を活かして、新たな体験に積極的に飛び込んでいって下さい。

 第3は、様々な人との出会いを大切にしてほしいということです。大学には様々な地域から来た、様々な価値観やバックグラウンドを持つ仲間や教職員がいます。フィールドワークでは自治体の人たち、地域の人たちと出会う機会に恵まれます。そうした出会いを一つ一つ大切にして人的ネットワークを丁寧に築いて下さい。

 これら3つのことはいずれも多くの時間を必要とします。しかし、大学の4年間は皆さんの人生の中で最も自由な時間です。この4年間をどのように過ごすのかはひとえに皆さん一人一人にかかっています。この4年間を大切にして、思いっきりのびのびと、いろいろなことに考えをめぐらし、いろいろな体験にチャレンジし、いろいろな人に出会って、皆さんの中にある様々な可能性や関心を不断に掘り起こしていってほしいと思います。私たち教員は皆さんが実り多い学びや体験や出会いができるよう環境を整えていくことを第一に考えていきたいと思います。

 皆さんが大正大学で過ごす4年間は社会に羽ばたく次のステップの前段階です。4年間で社会人として大きく羽ばたける翼を養えるよう皆さんのご健闘を心より応援しています。


大正大学 公共政策学科教員
塚﨑裕子

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