学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

公共政策学科

公共政策と動画制作(村橋先生より)

 本学科の学びを特徴づけるものとして、第3クォーターに実施されるフィールドワークがあります。1年次、2年次、3年次にそれぞれの課題を持って各地に赴き、実地で調査活動等を行い、体験・経験を通じて、日頃の講義で培った知識を知恵化するプログラムです。

 本年度の1年生には最終アウトプットとして、動画制作が課されています。「表現学部でもないのに、なぜ動画制作?」いぶかしむ声も少なからずありました。しかし、本学科が動画制作を課題としたことには以下のような意味があります。

 公共政策を実践する際には、当然ですが、地域住民の理解・合意・共感が必要です。行政機関が良かれと考えて実施した政策の意図が住民にうまく伝わらずに、政策効果が想定ほど出なかったり、途中で頓挫してしまうケースも少なからずあります。行政サイドもホームページや地域情報誌など様々な方法で住民にアプローチし、理解促進に努めていますが、そう簡単ではありません。そこで動画の登場です。動画は映像、音声が立体的に組み合わされ、文字だけの情報に比べ、非常に立体的です。政策に込めた熱量も伝わりやすいでしょう。また、老若男女が馴染みやすく、住民とのコミュニケーション手段としてはとても有効です。

 その表現技術を身につけておくことは、公共政策を学び、いずれ実践者となる学生にとって強い武器になることは間違いありません。そして、動画を制作するには地域のことを深く知る必要があります。生半可な知識では人の心を動かし、共感を得る動画を作ることはできません。現地に取材に行く学生には、地域の生きた情報をしっかりと収集してきて欲しいと思います。そのプロセスの中で、行政サイド、住民サイドの両方の意見を見聞し、多面的にものを見る複眼思考を身につけられるはずです。

 この秋が終わるころ、本学科には、複眼思考に加え、豊かな表現力を持った問題解決型人材が多く出現していることでしょう。とても楽しみです。