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公共政策学科

公共政策学科「フィールドワークⅡ」中央官庁講座を終えて(尾西先生より)


                                          2021年10月3日
                                          公共政策学科 尾西雅博

                      中央官庁講座を終えて


  公共政策学科では、この度、中央官庁講座を実施しました。この講座は、公共政策学科2年生のフィールドワークの一環として行われるもので、今年が第1回目となります。この講座では、中央省庁から講師をお招きし、各省の業務概要や課題を講義していただくとともに、講師の指導の下でグループ討議を行います。2年生は、この講座の体験を踏まえて、これから自治体におけるフィールドワークに臨むことになります。

 中央官庁講座の趣旨やカリキュラム内容などは次のとおりです。


1.中央官庁講座の趣旨
 
 この講座の趣旨は、各府省の業務の概要を学ぶとともに、課題に触れ、それについて考える機会を得ることにあります。公共政策を学ぶ学生にとって、各府省の業務や課題について、最新の動向や現場を反映した話を聞かせていただくことは極めて有益と考えられます。
 また、自治体においてフィールドワークを行う場合にも、国の行政はどのような分野をカバーしているか、自治体とどのような関係に立っているかといった点について知見を持っていることが有意義であると考えます。


2.今回の講座のカリキュラム

 本省課長クラスの方々などに講師を務めていただきました。日程、講師の所属及び講義テーマは次のとおりです。

 9月14日(火)
 
 講師の所属:外務省 総合外交政策局 国際機関人事センター
 テーマ:国際機関と日本―日本人が国際機関で働くということ―

 9月15日(水)
 
 講師の所属:人事院 国家公務員倫理審査会事務局
 テーマ:国家公務員の倫理規制と倫理意識

 9月16日(木)
 
 講師の所属:法務省 少年院(次長)
 テーマ:犯罪をめぐる動きと犯罪者の処遇など

 9月17日(金)

 講師の所属:内閣府 地方分権改革推進室
 テーマ:あなたの声で日本の法律・制度が変わる!
    ―地方分権改革・提案募集方式による地域課題の解決―

 9月21日(火)

 講師の所属:法務省 少年院(次長)
 テーマ:少年院の概況と処遇・矯正教育など

 ※当初、少年院を訪問し、実地参観する予定でしたが、新型コロナウイルスのため実現できず、それに代えて実地参観した場合と同じコースを紹介するビデオを視聴しました。

 9月22日(水)

 講師の所属:厚生労働省 障害児・発達障害者支援室
 テーマ:障害福祉行政

 9月24日(金)

 講師の所属:大正大学地域構想研究所(講師は、今年3月まで環境省勤務)
 テーマ:環境省の業務

 9月27日(月)
 
 講師の所属:防衛省 陸上幕僚監部(幹部自衛官)
 テーマ:現在の国際情勢における防衛省・自衛隊及び陸上自衛隊の取組み


3.講義・討議の実施方法 

 (1)毎日、3限(13:20~15:00)を講義、4限(15:10~16:50)をグループ討議に当てました。

 (2)講義・討議とも、対面参加の学生とオンライン参加の学生を対象にハイブリッド方式(同時配信方式)で実施されました。

 (3)討議の際には、対面参加の学生もZoomに入り、そのブレイクアウトルーム機能を用いて、対面学生・オンライン学生が混在するグループを設定し、オンライン討議を行いました(1グループは6,7名で構成)。
 講師には各グループを巡回し、討議の模様を傍聴するとともに、適宜コメントを行っていただきました。

 (4)討議終了後、各グループからの発表と講師による講評・総括が行われました。


4.所感

 前述のとおり、この取組みは今年が初めてでしたが、講師の方々も非常に意欲的で、熱心に講義していただき、討議テーマも工夫していただきました。学生たちの関心も高く、受講態度や討議ぶりについて講師の方々からも評価していただいています。この講座の体験がこれからの地域実習に生かされることを期待しています。

 

         
9/27(月)防衛省講義                     9/17(金)内閣府講義




9/17(金)内閣府講義


 

 

 


  

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