学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

公共政策学科

公共政策学科2年生 宮城県栗原市フィールドワーク実習(北郷先生より)

10月14日から19日まで、実習期間としては5泊6日と決して長いものではなかったが最終日に学生が帰京し東京駅で解散した時の表情は、わずか6日前の出発時の緊張した表情とは打って変わって、とても充実感があったのだなと感じた。おそらく学生自身気づいていなかったと思う。そんな宮城県栗原市におけるフィールドワークの内容を少しだけご紹介したい。
 そもそも初めてこの地を訪れる学生が大半で、一名だけ近隣に親戚がいる関係で多少認知している学生もいたが、いずれにしてもこの地域を詳しく知るという経験は皆初めてであった。正直教員の私も打ち合わせで事前に訪れた以外は未知の場所。自治体の方々の大変親切なリードがあればこそのフィールドワークであった。そのご親切には感謝しかありません。
 学生たちは栗原市の方々からのオンライン学習を事前に積んでいたとはいえ、やはり観ると聞くとは大違い。物見遊山ではないと知りつつも、その目は落ち着かずきょろきょろし、時折聞こえる歓声やどよめき。「そうそう、こうでなくては」と、ひとりほくそ笑む教員であった。
 当該自治体の仕組みを知ることもさることながら、まずはその土地とそこに生きる人々の息吹を知るというということがとても重要であり、6日間はそういう意味でフィールドワーク初級編なのだろう。食文化に触れることも重要であった。彼らが今回掲げたテーマは農家の後継者問題。特に栗原市は嘗ての伊達藩のおひざ元であり米どころである。美味しい、美味しいと舌鼓を打つ合間に、食の担い手たちの貴重なお話を伺う中で多くの学びを実体験する。学生たちがこの地でヒアリングした内容や、全身に汗を流しながら行った農作業体験等を3年、4年と継続するゼミ学修で自身の研究テーマとして深化させることになる。


全プログラムを細かく紹介するよりも、写真から伺える学生の表情を見ていただきたい。彼らがいかに充実した日々を送り、これからの学習に向かっていくかを想像すると楽しみで仕方がない。最後に、施設の案内から宿泊のご手配、毎日の送迎まですべてに於いて細かくご尽力いただいた栗原市商工観光部田園観光課の方々には本当に感謝でいっぱいです。今年もまた伺いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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