学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

公共政策学科

1年生のフィールドワークの成果―狛江市(高瀨先生より)

 今年のフィールドワークの課題は、動画制作でした。
 狛江市グループでは、「小学生向けの自由研究課題」への御礼動画の作成を通じ、松原市長や柏原教育長から、狛江市の教育施策についてインタビューをさせていただく機会を得ました。ありがたいことに、その様子は市のHPにも掲載されています。

 大正大学フィールドワーク×狛江市 – 狛江市役所 (city.komae.tokyo.jp)

 また、成果物は、その出来栄えを高く評価していただき、自治体の公式YouTubeにも掲載されました。

 市長・教育長「コマエ×ミライ×チャレンジ」応募者向けメッセージ – YouTube

 
       狛江市長へのインタビューの様子

 今回のフィールドワークで学生たちは大きな学びを得ました。
 ひとつはフィールドワークのための準備の大切さです。動画制作とはいえ、何度も撮り直しできるものではありません。特に、インタビューであればなおさらです。限られた時間でしっかりとお答えをいただくためには、聞きたいことをあらかじめまとめておき、先方に送る必要があります。当然、聞きたいことをまとめるには、事前に情報収集をしっかり行っていなければいけません。座学での学びがここで重要になってきます。
 動画に挿入する素材の撮影もそうです。町の風景も天気や時間帯によってずいぶん変わります。どこに、いついけば、欲しい映像が撮れるのか、あらかじめ計画を立てておくことが必要です。逆にいえば、それらすべての準備が終わっていて、初めてフィールドでの学びが得られるのが「フィールドワーク」なのです。
 したがって、受け身でいては、自身の学びも少ないばかりか、チームもうまく機能しません。準備の段階から、積極的に自ら役割を見つけ、果たしていくということの大切さを学んだのではないかと思います。

 
        市長との意見交換会の様子

 もうひとつは、政策は互いにつながっているということです。
 今回、インタビュー収録後、松原市長が学生のために特別に時間を取ってくださり、意見交換会が行われました。その中で、高齢社会における行政サービス、予算の確保、若い世代への魅力あるまちづくり相互に関係していることをお聞きしました。
 学生たちはつい個別の政策を取り上げて、それのみを焦点化してみてしまいがちです。しかし、実際には自治体が今後どのような姿を目指していくか、そのためには何が必要か、どういった戦略をとるべきかといった大きなビジョンの中で、相互に連関しながら立案、実施されていることをうかがい知ることができました。これは物事を考えるうえで、「俯瞰して見る」ことの大切さにも通じるものがあります。
 大学1年生にとって、何から何まで自分たちでやらなければならないフィールドワークは大変だったかもしれません。しかし、それ以上に得られた学びも大きかったはずです。
 貴重な学びの場を提供してくださった、狛江市の関係各位に改めて御礼申し上げます。

                                           公共政策学科教員 髙瀨顕功