学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
都営北大塚アパート引っ越し大作戦訪問調査へ参加
高校生のみなさんへ
大学で社会福祉を学んでみたいと考えているならば、地域における貴重な体験学習の機会をたくさんつくっている大正大学社会福祉学科への入学を考えてみませんか。
今回は、地域におけるボランティア活動に参加した学生の学びを紹介します。

都営北大塚一丁目アパート
今回は、その相談をきっかけに、豊島区高齢者福祉課、住宅課、生活福祉課、障害福祉課、菊かおる園高齢者総合相談センター(地域包括支援センター)、豊島区民社会福祉協議会(菊かおる園・東部CSW担当)、都営北大塚一丁目アパート自治会、民生児童委員と大正大学社会福祉学科が連携、協力をし合って、訪問調査を行いました。
訪問調査は、6月25日(水)9時~11時、64世帯への訪問を8班(1班2名)体制で実施しました。
当日、大正大学社会福祉学科からは、3年生3名、教員1名の計4名が参加しました。
各班に分かれて、個別訪問を行い、引っ越しに向けた実態と困りごとを把握するために、64世帯を1軒ずつ訪問して回りました。留守宅には、引っ越しに関する困りごとがあったら問い合わせして欲しい旨のチラシを郵便受けに差し込みました。

当日、訪問家庭に配布したチラシ
64世帯の訪問調査終了後、訪問調査に関わったメンバーが一堂に集まり、訪問調査の結果を共有し合いました。
今回、菊かおる園高齢者総合相談センター職員(社会福祉士)は、本学科卒業生であったため、参加した学生としては、身近にロールモデルを感じることができたことを思うと、とてもうれしい気持ちになりました。

参加学生と教員 後方の2名は菊かおる園高齢者総合相談センター職員
以下、参加した学生の感想を紹介します。
・3年生 I.R.さん
私は昨日CSWと5階、6階の5部屋(不在だった1部屋除く)を訪問し、さまざまな生活課題を抱えた方々が都営アパートにお住まいになられていると知り、またお引越しの際体調・健康面を心配されたり、粗大ゴミに関して出す時間や運び出し等に負担がかかったりするなどの不安からどのようにすれば良いのか、訪問後の話し合いをしていることを学んだ。
私たちが訪問した家庭の中には、お引越しに関して住民に対する配慮が十分ではないと口にしている方もいた。私が今回の訪問で特に関心を持ったことは、訪問後CSWや包括の職員がインターホン越しではあるが、住人の困り事に関して、今日だけではなく、今後も話し合いをされていくことであった。これはおそらくCSWが、普段からその住人とのやりとりでの経験の積み重ねがあってこそできた判断だと感じた。このようなことから、私は住民との普段からの信頼関係の形成が、一番重要であり関心を持った。この点を知ることができただけでも、私は社会に対する学びを深めることができたと感じた。
これから私は住民が抱える生活課題に対してどのようにすれば解決できるのかについて学んでいきたい。
・3年生 M.R.さん
今回の訪問調査への参加は、多機関協働の実践を体験する機会であった。集まった住民の不安について、民生委員や地域包括支援センター、社協などの職員が個人についての情報共有を行ったり、対処法について話し合ったりする様子にそれぞれの機能を活かし合って問題解決に向かっていく話し合いのあり方を学ぶことができた。
また、誰かが責任を負うことのない問題に、それぞれの機関が問題意識を持ち、その場に集まっていることに、社協が展開するソーシャルワークの強みを見出すことができた。そして、今回出た課題について、自分でも当事者意識を持ちながら対応策について考えてみたいと思った。
・3年生 M.Mさん
今回、初めて豊島区内でのボランティアを行った。社会福祉協議会、地域包括支援センターと自治会の方々、区役所の方々と協働出来たことが自分にとって、とても貴重な経験であった。
民生委員の方も言っていた通り、もっと早い段階で調査を行えば、困りごとが出てきていたはずだ。地域の中で、大きな移動等の悩み事が出てくるかもしれないと考えた時は、各機関・職種と連携を取って迅速に調査を行うべきであることを学んだ。また、団地では夫婦世帯や独居の方、外国人の方など様々な方が住んでいた。団地やマンションの集合住宅だと地域と繋がることが難しく、話し相手がいない、悩みを打ち明けることのできる人が限られてしまうのではないかと考えた。その為、団地で訪問調査を行う事は、とても大事であると改めて感じた。このようなボランティアの機会があれば今後も参加していきたい。
参加した学生たちにとって、貴重な体験であったことがわかり何よりでした。
こうした訪問調査に同行する学びは、大変有意義な体験学習であるが、必ずしも実習時期に実施されるわけではありません。また、訪問調査実施に対して、豊島区民社会福祉協議会から、本学科に連絡があることは、日ごろから豊島区民社会福祉協議会と本学科が協力しあい、その中で信頼関係を築いてきたからと言えます。
地域で取り組まれている活動に参加しながら、社会福祉の学びを深めていきたいと考えている高校生は、是非、7月、8月のオープンキャンパスへご来場ください。
お会いできることを楽しみにしております。
(文責:宮崎牧子)
