学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

哲学・宗教文化コース

宗教文化研究B 台湾調査⑧

 前回に引き続き、宗教文化研究Bの受講生が行った台湾調査の一部を紹介していきます。

 最終日の朝、私たち歴史班はガイドブックに載っていたホテル近くのローカルフード店で朝食をとりました。肉まんと甘い豆乳、蛋餅(ダンビン)を頼みましたが、どれも味付けが絶妙で、すぐに食べきってしまいました。


ローカルフード店


朝食

 その後、ホテルのチェックアウトを済ましMRTで台大学院駅へ。 そこではまず初めに台北賓館を見学しました。
 この場所は総統府が定める、月に一回ほどの休日参観日のみしか見学ができないのですが、偶然にもこの日が参観日だったため、見学をすることができました。 台北賓館は、日本統治時代の台湾総督官邸で、日本の皇族や国内外の賓客を迎える場所として1901年に完成しました。


台北賓館

 当初はネオ・ルネサンス様式でしたが、その後1911年の改築によって現在その外観はバロック風の建物へと変化しました。 内装の主要な部分は洋館となっていて、当時を再現するように家具が展示されていました。 装飾もきらびやかなものばかりでとてもきれいでした。


台北賓館内部

一方で和館や日本式庭園があり、日本を感じられる場所でもありました。入り口で日本語のパンフレットももらえるので見学しやすかったです。

 続いて徒歩で総統府へと向かいました。 日本統治時代の台湾総督府として、日本人の設計によって1919年に完成したこの建物は、ビクトリアン・ゴシックを基調に様々な建築様式が取り入れられた左右非対称の5階建てで、赤れんが造りの外観がとても目立っていました。


総統府

 内部は第二次世界大戦時に空襲で全焼してしまい、国民党政府によって改築され現在は中華民国の総統府として利用されています。こちらも休日参観日ということで、手荷物検査を受けた後、普段は見られない2階から5階を含む全館を見学することができました。2階から5階は各事務室や広い会議室など国家の中枢を担う場所らしい雰囲気を感じられました。


総督府内部

 この日はその一室で台湾の伝統の楽器を使う楽団がコンサートを行っていて、盛り上がっていたのでついでにと少しの間視聴しました。 また、常に公開されている1階は総統府の歴史などがブースごとに写真付きで展示されていて、各言語に対応したパンフレットもありとても勉強になりました。ツアー客も多く賑わっていて、観光名所らしい場所でした。

 続いて、台湾の歴史を知るうえで外すことのできない二二八事件について知るために、徒歩で二二八和平公園とその中にある二二八記念館を訪れました。 二二八和平公園は公園といっても敷地が広く、記念碑や池もあり、ゆったりとした時間が流れているような不思議な空間でした。


二二八和平公園

 ゆっくりしたいところでしたが、予定がつまっているので先を急ぎます。 続いて二二八記念館へ。普段は入館料を払うはずなのですが、なぜかこの日は無料で見学することができました。 ここでは二二八事件の発生の背景や経緯について書かれ、当時の犠牲者の写真や銃弾痕の残る服・本などが展示されています。


二二八記念館


展示資料

 あまり知識のなかった私でも日本語訳があったため、一から学ぶことができましたし、その悲惨さを直に知ることができました。 二二八事件について日本語で書かれた本も売っていたのでありがたかったです。

 続いて徒歩で北門、中山堂に寄って写真撮影をした後、周辺でおいしそうなサンドウィッチのお店を見つけたので、そこで軽く昼食を食べました。お肉がたくさん挟んであってボリューミーで、味もとてもよくて最高でした。


北門


中山堂

 お腹が満たされた後、そのまま近くの西門駅に向かって再びMRTに乗り龍山寺駅へ。 龍山寺駅を降り、続いてガイドブックで見て興味を持った剥皮寮(ポーピーリャオ)に向かいました。 ここは清代の町並みを残した一画で、昔ながらのたたずまいであるアーケード状の歩道と当時に流行したバロック様式で正面を飾った家並みが残る場所です。そんなに町並みは長くありませんでしたが、赤れんが造りがきれいで気分も高揚しました。


剥皮寮

<文責:幡 咲紀>