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哲学・宗教文化コース

【人文学科哲学・宗教文化コース】宗教文化研究A 大山調査旅行①

11月14日(月)15日(火)、「宗教文化研究A」を履修しているメンバーは寺田先生と大場先生に引率していただき、神奈川県伊勢原市にある相模大山に訪れました。相模大山は、関東の三大霊山のひとつに数えられ、「大山詣り」「大山講」をはじめとする独自の宗教文化を築いた修験の山です。
これから数回に渡り、相模大山における実踏調査の内容をブログで紹介していきます。今回のブログでは、1日目の伊勢原駅集合から阿夫利神社下社参詣までの行程を紹介します。

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新宿駅から小田急線快速急行で1時間弱、朝910分頃に伊勢原駅に集合しました。伊勢原駅北口からバス(臨時便)に乗って大山に向かいます。バスの車内放送では、相模大山に関する概要や「大山詣り」の落語が流れていました。



20分ほどバスに揺られ、大山ケーブル駅に到着します。まずは宿泊先の宿坊(東學坊)に荷物を置かせていただき、大山登山にむけて準備を整えました。そして阿夫利神社下社を目指して、宿坊から大山ケーブル駅(山麓駅)まで歩いて向かいます。その道中にはこま参道がありました。



こま参道は362段の石段が続く道です。参道にはお土産屋さんなどがずらりと建ち並んでいました。特に印象深かったお土産は大山名物の「大山こま」です。石段に書かれた大山に関するクイズを答えながら進みます。

大山ケーブル駅(山麓駅)に着きました。ここから阿夫利神社下社駅までケーブルカーで移動します。


大山ケーブルは1931(昭和6)年に開業しました。1944(昭和19)年に一度廃止されますが、1965(昭和40)年に再開します。



ケーブルカーを降りて少し歩くと、阿夫利神社下社に到着しました。阿夫利神社には、祭神として大山祇神、雷神、高おかみ神の三神が祀られています。大山祇神は、富士山に祀られている木花咲耶姫と父子関係にある神様です。そのため、大山と富士山には両詣り信仰の歴史があるとされています。また阿夫利神社下社があったこの場所には、本来は大山寺がありました。しかし明治時代の廃仏毀釈に伴い、大山寺は現在の場所(来迎院の跡地)に移りました。

鮮やかな紅葉と華やかな下社の組み合わせが美しいです。下社から見下ろす関東一円も絶景です。


次は大山頂上の本社を登山で目指します。本社までの道のりが安全であるように、下社でご祈願をしてから登山に挑みます。

 


<文責:長谷川桃子>

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