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哲学・宗教文化コース

【人文学科哲学・宗教文化コース】宗教文化研究A 大山調査旅行③

前回に引き続き、「宗教文化研究A」の一環として行われた、一泊二日の大山調査旅行の様子をお伝え致します。

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今回は宗教文化研究Aの授業で私たちが泊まった宿坊について紹介していきます。

東學坊
 東學坊は創業400年の歴史をもつ宿坊です。2016(平成28)年、「大山詣り」が日本遺産に認定されました。大山は古くから霊山として信仰され、山麓には現在も多くの宿坊が並んでいます。
 宿坊とは、お寺や神社の参拝者のための宿泊施設のことを指します。本来は、僧侶のみが宿泊する場所、もしくは参拝者の心身を清めるための施設でした。大山で、かつて御師と呼ばれた主人は先導師と呼ばれています。先導師は、講社の人々を大山阿夫利神社まで導きます。その他の参拝者も宿坊内の神殿で登拝前のお祓いを受けるのが習慣となっています。私たちも翌朝、お祓いを受けたのちに出発しました。
 この宿坊には露天風呂があり、大山登りで疲れた体を癒すことができました。



お料理
 夕食は東學坊の御坊料理をいただきました。大山では豆腐が名産で、私たちは自家製豆腐をはじめ、旬の地元食材を活かした豆腐懐石料理をいただきました。
 この東學坊の大山豆腐は厳選された丸大豆と、伊豆大島の天然海水にがりを使用し、大山の湧水で仕上げたものになっています。
 湯豆腐のほかに、抹茶塩で食べる天ぷら、卵の味噌漬け、お刺身、むかごご飯など様々なお料理を体験することができました。
 朝食は豆腐の卵とじ、こんにゃくの田楽、揚げ出し豆腐などをいただきました。




勉強会
 夕食後、私たちは宿で勉強会をしました。修験道の歴史や様々な霊山の霊験記について各々事前に調べ、みんなで共有しました。この勉強会で修験道について様々な知識を身につけることができました。




 この宿坊では日常とは違った体験をすることができ、充実したひとときを過ごすことができました。また、宿の方々に次の日のアドバイスもしていただきました。親切な宿の方々や、このような機会を設け、引率してくださった先生方に心より感謝申し上げます。

 <文責:川﨑俊輔>

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