学部・大学院FACULTY TAISHO
哲学・宗教文化コース
【人文学科哲学・宗教文化コース】宗教文化研究B 京都・奈良調査旅行②
豊国神社への訪問を済ませた私たちは、2つのグループに分かれて行動しました。
私たちの班は、豊国神社から徒歩で数分のところにある三十三間堂を訪問しました。
本堂に足を踏み入れると、まず私たちを出迎えてくれたのが風神の像(お堂の反対側の端には雷神がいて対になっています)。そしてさらにもう少し足を進めると、そこには三十三間堂を象徴する存在ともいえる、1001体の千手観音像が並ぶ圧巻の光景が広がっていました。この景色を実際に目にできたことはとても印象深く、しばらく忘れられない体験になりそうだと感じました。
他にも、観音像の前列と中尊の四方に二十八部衆像という28体の仏像があります。彼らに対する私の率直な感想は「とにかくキャラが濃い!」の一言。どの像も見た目とポーズが非常に個性的で、さらにひとつひとつの像の前に「この像は何を司る神仏なのか」についての説明が掲示されているため、眺めているだけでもとても楽しめました。
その後、本堂から出た私たちは境内をざっと回ってから三十三間堂を後にすることに。すると、歩いているうちにかつて通し矢で使われていた射場に辿り着きました。そこで私がひしひしと身をもって感じたのが、射場の奥行きの広さ。こんなにも遠い距離にある小さな的を射抜いていたのかと、当時の人々の弓の腕前に感服させられました。ちなみに通し矢にちなんだ弓道大会が現在も毎年開催されており、成人を迎えた若者が多く参加しているそうです。
こうして、短い滞在時間の中で三十三間堂を堪能した私たち一行は、次なる目的地である青蓮院を目指すのでした。
三十三間堂を後にし、バスにゆられて向かったのは天台宗総本山比叡山延暦寺三門跡の一つ青蓮院門跡(以下青蓮院)です。天台宗も大正大学の設立宗派ですが、今回は浄土真宗の宗祖である親鸞のゆかりの地として関心を持ち、青蓮院を訪れました。この青蓮院、親鸞が正式に僧侶になった場所、得度を受けた場所なのです。親鸞が得度を受けたとされる場所も見学することができます。ところで皆さん、「門跡寺院」という言葉をご存じでしたでしょうか。恥ずかしながら私はこの授業を取るまでまったくもって「ミリしら」でした。「門跡寺院」はかつて皇族や公家の子弟が住職をつとめるならわしのあった寺院なのです。そのため、格式や政治的な重要度も高かったのか、庭園に豊臣秀吉公から贈られた手水鉢がありました。
この青蓮院は、京都・奈良でのフィールドワーク初日、京都で巡った4つ目の寺社仏閣でした。ここまでの移動と見学で、私たちはすでにかなり疲れていました。京都を訪れたことのある方なら想像できるかもしれませんが、移動中にゆっくり座って休む機会は多くありません。寺社仏閣を巡る中で足の疲労も積み重なっていました。
そんな状態で青蓮院に到着し、木の床に腰を下ろしたとき、次に目に入ったのは美しい中庭でした。ベンチに座って一息つくと、その場だけ時間がゆっくり流れているように感じられ、自然と気持ちが落ち着きました。
境内には大きな鐘もあり、皆で順番に撞かせていただきました。響き渡る音は心地よく、この場所ならではの静かな時間を味わうことができました。
③へ続きます。
