学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

クリエイティブライティングコース

国立国会図書館展示「ビジュアル雑誌の明治・大正・昭和」

「ビジュアル雑誌の明治・大正・昭和」という展示会が永田町の国立国会図書館新館で開催されている。先日、私も観に行ったのだが、これがさりげなくすごい展示会だったのでびっくりした。

ビジュアル雑誌の明治・大正・昭和.jpgのサムネール画像

 

というのも、歴史的に語られることの多いエポックな雑誌がずらりと展示されており、なかなかこういった雑誌を一同に見ることはできないからだ。

たとえば、現在のメジャー雑誌の創刊号が次々と見られるのもすごいことだが、さらに戦前の伝説のグラフ誌「FRONT(フロント)」の現物を初めて見ることができて、私的にはとても感激した。

この雑誌は日本の軍がバックにつき、創刊号は世界15カ国語で翻訳・刊行という、いわく付きのもの。しかし、そうした背景を越えて、美術(エディトリアルデザイン)の原弘、多川精一ら、写真なら木村伊兵衛ら、という当時最高のスタッフによって作り上げられた雑誌で、そのクオリティの高さは、現在の雑誌でもかなわないものがある。会場では手にとって見ることはできないが、展示されている観音開きの組み写真ページを見ても、一枚一枚の写真のクオリティの高さとレイアウトの切れ味に、思わずうなってしまった。

何はともあれ、百聞は一見にしかず。編集志望の学生なら、この展示会、必見である。3月2日まで。入場無料。急ぐべし。

会場案内.jpg

GO TOP