学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

クリエイティブライティングコース

CWコース(編集)のゲスト講義紹介

春学期も残すところあと1カ月。
今期もクリエイティブライティングコース(編集)では、
出版の第一線で活躍される方々にゲスト講義をしていただきました。

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5月30日、3年生のグループによる雑誌制作のワークショップⅤで登場していただいたのが山と渓谷社の勝峰富雄氏。「山と渓谷」やアウトドア雑誌の編集長を経て、現在は書籍編集だけでなくエッセイスト、写真家としても活発な活動をされています。勝峰氏からは、出版企画の発想からその具体化、そして取材での動き方など、実践的な講義が展開されました。「企画に詰まったら、外に出る、人に聞く」といった現場ならではのアドバイスは、アタマでっかちになりがちな学生を大いに刺激したと思います。

 

6月19日に4年生、卒業制作のワークショップⅦでご登場いただいたのは、学研パブリッシングの取締役・野口芳一氏。エンタメ誌、女性誌・ファッション誌の編集長を経て、現在は同社の広告部門を担当する野口氏は出版界の厳しい現実を総括しながらも、新たな成果を紹介してくれました。ダイエット、古着、一般向け歴史雑誌など、これまでとは視点を変えた書籍、雑誌が売れ始めていることに、学生も単なる出版不況でないことに気がついたはずでしょう。また野口氏のファッション、芸能に関する取材現場のエピソードに、普段発言の少ない学生が質問をするなど、活発なやりとりがあったのも大きな収穫です。

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6月27日のワークショップⅤでは、ワールドフォトプレス編集局長で長年「monoマガジン」編集長をされていた土居輝彦氏がゲスト講義。土居氏は長年暖めてきた企画をこの3月にムックとして刊行。それが「The Cotton Culture & Style」。「コットン(綿)」をテーマに材料面から製品面まで歴史、地理、そしてファッションへと多視的に捉えた意欲的な一冊です。土居氏は発想から編集に至る、この本ができるまでを詳細に語っていただきました。また、モノ雑誌の専門家として文房具などのを製品をどう撮影するかのアドバイスもしていただきましたが、「モノに真っ正面から迫り、よく見る、とことんじっくり見る」という言葉は、今後、本格的な雑誌編集に入る3年生にとって、とても参考になったと思います。
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ワークショップⅤでは、Mac教室を使った実習も行っていますが、そのゲスト講師で登場していただいたのがMac専門誌「MacPeople」の吉田博英編集長。Windowsパソコンにやっと慣れたという学生が多い中、「Macを楽しく使う方法を伝授してほしい」とのリクエストでご登場していただきました。Macを紹介する端々に「こんな使い方があったのか」と気付かされるテクニックの数々。そのちょっとしたテクニックが今後の雑誌制作に役立つことになるでしょう。
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ここにゲスト講義をしていただいたみなさんに、あらためてお礼申し上げたいと思います。

(大島)

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