学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

クリエイティブライティングコース

南三陸町表現学部プロジェクトの報告(2)

 9月7日から始まった現地での生活は、朝7時の朝食からスタート。8時に宿からバスに乗り込み8時半には活動の現場である入谷公民館に到着です。9時には本日の活動に入るという健康的なスケジュール。現地の気候は9月とはいえかなりの残暑で、地元の方々も暑い暑いとこぼす状況でした。朝の移動の途中でコンビニに寄って、冷たいドリンクなどを補給するのが日課となりました。
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 今回のボランティア活動の目玉は、9月9日夜に開催する地元の方々との交流イベント。場所は入谷公民館から、歩いて10分ほどの山の中腹。そこにある八幡神社の境内をお借りしての開催となりました。八幡神社の神主さんには場所だけでなく、社務所までお貸しいただき、そのご厚意にほんとうに感謝したいと思います。
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 2日目の金曜日は、交流イベントと明日行う公民館でのワークショップ準備。一部の学生と先生は別の場所でイベントに展示する「タコ御輿」のペンキ塗りに派遣されるなど、作業は目白押し。総勢22名がそれぞれの役割に邁進するスケジュールが始まりました。
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 その間を縫っての「復興ダコの会」のYES工房の見学や復興商店街「南三陸さんさん商店街」での和太鼓イベントへの参加など、地元の方々が単に南三陸町に来るだけでなく、「いい思い出を、みんな残してほしい」という思いも伝わる1日となりました。
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 3日目の土曜日はワークショップの当日。入谷公民館2階に会場をお借りして、シュシュ、ミサンガ、ちぎり絵、飛行リング、割り箸鉄砲、ストラップ、ペットボトルロケットと、内容も多彩に展開されました。
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 近所の仮設住宅からは、昨年のボランティア活動で知り合った子どもたちも姿を見せ、再会を懐かしむ場面もありつつ、そこはやはり元気な子どもたち、普段の腕白ぶりを爆発させて、水鉄砲で追い回される学生も。
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 一方、日曜日のイベント準備のメンバーは、黙々と制作に励んだ1日。大灯籠の枠組みまではスムーズに進みましたが、そこに貼る絵の制作には少々手こずっている様子。
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 また、「タコ御輿」の制作は先生方の担当となり、御輿のペイントだけでなく、グラスファイバー製のタコの本体の取り付け作業も、なんとかして完成させました。

 3日目のお昼、お弁当の時間の後、「復興タコの会」副会長の阿部博之さんからは、3.11当時、何がいちばん大変だったのかの話があり、水とトイレの確保という、鉄則を教えられました。3.11が残した重要な教訓として、当事者から伝えられた、この話は深くわれわれの心に刻まれました。
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(大島一夫 記)

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