学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

Joke! ジョーク! じょうく!――2015年度春学期「カルチュラルスタディーズ総論」から


 秋学期がもうすぐ始まります。

 授業の履修登録、ゼミの夏休みの課題の仕上げ――カルチュラルスタディーズコースの学生たちも秋学期の始動に向けて、ウォーミングアップです。

 受験生のみなさんは、AO入試の出願準備に勤しんでいるところでしょうか。
 
 在学生にとっても、未来のカルスタ生にとっても、実りの多い秋になりますように。

 カルチュラルスタディーズコースの1年生たちが受講する「カルチュラルスタディーズ総論」では、「ジョークを作ってみよう」というワークショップをしています。ジョークが理解できるということも、ジョークが言えるということも、深く文化に関わることだからです。共有する文化的な基盤がなければ、ジョークは通じないし、人をニンマリさせたり笑わせるジョークを言ってコミュニケーションを円滑に進めることもできません。ジョークは両刃の刃で、人を傷つけることもあります。コミュニケーション・メディアとしてのジョークの働きを、実践的に考えようという試みです。


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 今年もたくさんのジョークが教室から生まれました。

 そのなかから、いくつかを紹介します。みなさんにも理解しやすいものを、と思いますが、教室で生まれたジョークは、大正大学のカルチャーを前提にしているものもあります。ピンとこないものもあるかもしれませんが、私たちには「つぼ」をついた笑いです。

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A:うちの大学、原宿の近く
B:へえ、すごい
A:おばあちゃんの原宿

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写真を貼るのりがない
「母さん、のりとって!」
「あいよ~」
味付け海苔だった

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A:うんとかすんとかいって
B:すん

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いっこ下の彼女ができた!うん、次元がね。

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A:何の行列?
B:わからない
A:わからないのに、並んでいるの?
B:だってそこに人が並んでいるから

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教師:自由にざわざわ話してください
A:ざわざわ
B:ざわざわ
C:ざわざわ
D:ざわざわ
ざわざわざわざわざわざわ
教師:「ざわざわ」言えと言ったんじゃない!

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A:今日バイト行きたくない~~~

数分後

B:ご飯行かない?
A:あ、バイトなんで

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上司:また遅刻か。いつ仕事が始まると思っているんだ
部下:わかりません、到着するといつもみんな仕事始めているので・・・

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男:言いにくいことがあったら、僕に言ってね
女:なまむぎなまごめなまたまご

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人間の男:結婚は人生の墓場
カマキリのオス:いや、文字通り

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ぼく:チンジャオロースはご飯が進むね
母:肉だけじゃなくて、ピーマンも
ぼく:気が進みません

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私の彼、恥ずかしがり屋で、紙から出てきてくれない

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 ほかにもたくさんありますが、紹介しきれません。

  「先生がみんなに対して思っていることがステレオタイプだよね」

 というのは、ジョークのように思えないかもしれませんが、教室では大うけでした。なぜならば、ちょうどステレオタイプについて授業で議論したあとだったからです。「先生」を笑う、というのは、学生にとっても教員にとっても、信頼関係を確かめることにつながります。同じテーマを共有し、たがいを受容していているという感覚がなければ、笑いは発生しません。

カルチュラルスタディーズコースの仲間たちが、もうすぐ教室に集まります。絆を大切に、切磋琢磨の秋学期にしましょう。

以前のジョークは➡https://www.tais.ac.jp/faculty/department/cultural_studies/blog/20140905/23582/


♪伊藤淑子







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