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宗学コース

【天台学研究室だより】山家会のご報告

平成二十九年六月七日に、天台勤行室において台友会(大正大学で天台宗の学生を中心とする集まり)主催による山家会法要が執り行われました。山家会とは、天台宗を開かれた伝教大師最澄様の命日(六月四日)にちなんだ法要です。伝教大師の威徳を讃え、その御恩に感謝するのが、この山家会です。

 

台友会の山家会法要では「伝教大師和讃」という和讃を中心として営みます。 

法要は導師の声明から始まり、「伝教大師和讃」へと続きます。「伝教大師和讃」とは伝教大師の生涯を追って、そのご威徳を讃える内容となっております。この「和讃」は三段に分かれ、声の高さも常音・中音・上音と分かれて、段々と声のトーンが高くなっていくことが特徴となっております。

今年度、台友会委員長に選ばれました3年生の小川楽大さんの司会のもと、法要が始まり、

衣に身を包んだ、導師の大学院生、学部三年生の式衆4名によって営まれました。

 今年の四月から読経の練習を始めたばかりの一年生も、先生や在校生と一緒に心を込めて「和讃」をお唱えしました。

 

 

法要の後の法話には、臨床心理学科講師の柴田康順先生をお招きしました。

先生は普段はカウンセリングをされていて、臨床心理の立場から、「悩み」についてのお話し頂きました。

人間は誰でも日常から悩みを抱えてしまいます。他人にとってはごくごく小さな悩みに見えても、当人が悩みを一人で考え込んでしまうことで、より大きな悩みとなってしまいます。しかし、この悩みを抱えるということは、自分と向き合うきっかけになります。

要約すると、自分と向き合うことや、自分の悩みを話す、相手の悩みを考えるコミュニケーション等の一つ一つの経験を大事にしていくことが「今」を過ごす上で大切だということです。

 

次に台友会総会に移ります。

台友会総会は10号館学食にて行われ、今年度の台友会委員長等の役員紹介と、今後の台友会の色々な活動が案内されました。

 その後に今年入学した一年生11名、編入生9名、大学院生3名を迎える茶話会(新入生歓迎会)を行いました。新入生の自己紹介では、みんな緊張していましたが、先輩達の助けもあって、個性豊かで楽しい自己紹介の時間となりました。また、最後には先生・学生全員で肩を組み校歌を斉唱しました。

 今年度も大変盛り上がり、賑やかな楽しい会であったことをご報告致します。

 

 次回は台友会旅行のご報告を予定しております。

                           天台学研究室  

                               副手 遠賀祐之 記

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