学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

公共政策学科

1年生のフィールドワークが始まりました(高瀨先生より)

 第3QTになり、公共政策学科ではフィールドワーク(地域実習)が始まりました。今年の1年生は、さいたま市、豊島区、狛江市、三鷹市、八王子市、青梅市、千葉市など首都圏の7自治体をフィールドに、学びを深めます。

 新型コロナはいまだ収束せず、4度目の緊急事態宣言下の中でのフィールドワークとなり、昨年同様、教育活動への制約もあります。一方、少しずつではありますが、本来の学修設計にあるフィールド内(現地)での学びが行われ始めています。
 例えば、私が担当する狛江市では、昨年はオンラインで行われていた自治体からのレクチャー(座学)が、今年は現地(市役所)で受けられるようになりました。また、今回の座学では、講義スタイルで知識をインプットするだけでなく、インタラクティブな意見交換の場も設けていただきました。

 今年のフィールドワークの課題は、動画制作です(詳しくはこちらをご覧ください)。映像作品ですので、政策にあたっては政策の背景を知るだけでなく、こちらの成果物(動画)が政策の狙いを汲んでいるものになっているかどうか、あらかじめビジョンを共有する必要があります。
 単に自治体職員さんからお話を聞くだけでなく、学生たちが、自ら考えたものを示し、それに意見をいただく。さらに疑問をぶつけ、よりよい形へと昇華していく。こういった一連の作業で学ぶことは多くあります。そういった意味で、意見交換の場を設けていただけたのは、大変ありがたいことでした。

 さて、今回、狛江市を担当する学生たちは、市長さんや教育長さんにインタビューをさせていただく機会を得ました。もちろん、この内容は撮影され、動画の中に盛り込まれます。そのため、市役所でのレクチャーと意見交換を終えた学生たちは、絵コンテ(動画制作の設計図)の修正やインタビュー項目の再検討、さらには撮影手順の確認などに追われています。
 あと1週間もすると、いよいよ本番です。さぁ上手く聞きたいことを聞き出せるでしょうか。その様子は後日お伝えすることにいたしましょう。
 このように第3QTの学びは、自ら主体的に動くことで、はじめて知識や技能が身につく内容になっています。この10日間で間違いなく学生たちは成長することと思います。

                                           公共政策学科教員 髙瀨顕功

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