学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

史学専攻

史学大学院 ゼミ紹介①

 
 史学大学院では、学部同様様々な授業が開講されており、その内容もより専門的なものを扱っています。今回は、史学専攻の中でも、文化財、地理、日本史の各授業の様子を写真とともにお伝えします。


 加島勝先生のMD文化財特論では、法隆寺に伝えられた仏教工芸品に関する詳細な作品研究と、文献史料の読解と考察を通して、日本古代仏教工芸史のさまざまな具体相を明らかにすることを目的としています。

      

 天平19年(747)に作成された『法隆寺伽藍縁起并流記資財帳』を輪読し、資財帳に記載された作例の中から法隆寺献納宝物中に現存する作品を特定し、飛鳥時代~奈良時代の法隆寺の荘厳や供養の様子を作品に即して明らかにする研究を継続しています。

 院生は、先生とのディスカッションを通して、広い視野と多角的な分析力を養っていきます。
 授業では、“教え、教えられる関係”ではなく、“ともに研究する者同士”として議論が行われるのが大学院の特徴です。


  原芳生先生のM地理学特論Aでは、フィールドワークを含む地理学的な研究方法を知ることによって、歴史学・考古学研究への新たな視点の可能性を認識することを目的としています。
        

 自然環境は、人間社会に対して大きな影響を及ぼしてきました。自然環境の変化や地域ごとの特徴を理解することは、歴史を理解することにもつながります。視野を広げることで研究の深化を図っていきます。
 

 三浦龍昭先生のMD日本史特論Cでは、『百錬鈔』・『吾妻鏡』・『玉葉』といった鎌倉期の主要な記録を精読しています。史料を読解する力を身につけるとともに、各史料から読み取れる問題などについて検討することで中世史への理解を深めていきます。

      

 自らの研究を進めるにあたり、史料の内容を正確に読み取れることはもちろんですが、さらに重要なのは自ら問題を発見する能力です。毎回の講義では、担当史料について、先行研究の整理、関連史料の収集、史料批判などを行い、それを発表しみんなで検討することで、そうしたセンスを磨いていきます。
 研究者としての姿勢や考え方、史料の取り扱い方といった研究倫理も身につけておくことが重要です。

 
 大学院ともなると、知識・思考力・読解力…等々、いずれも求められるレベルが上がってきます。そのような中、院生たちは、学部以来培ってきた知識を基に日々研鑽しています。研究は地道で大変なことも多いですが、その先に面白さを見出せるものでもあります。


 次回は東洋史の授業風景をお伝えしたいと思います。