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「学び」と「実践」を通じた人材育成

比較文化専攻

星川啓慈教授の新刊案内: M・シュタウディグル編(星川啓慈訳)『シュッツと宗教現象学――宗教と日常生活世界とのかかわりの探求』(明石書店、2021年)

宗教学専攻 星川啓慈

Photo by T.Watanabe

 
 このブログでは、ウィトゲンシュタイン関係の著書・エッセイばかりを紹介してきたような気がしますが、私はちょうど40年前に「現象学的社会学」を批判的に考察する修士論文(「現象学的社会学派の批判的考察」)を執筆しました。この「現象学的社会学」の祖といわれるのが、アルフレッド・シュッツです。
 その後、この分野については、興味を持ちつつも、あまり仕事できずに今日まで来ました。しかし今回、一念発起して、世界の研究者の意欲的な論文を収めた標記の論文集を翻訳しました。コロナ禍はもちろん、いろいろと山あり谷ありで苦労しましたが、シュッツの63回目の命日に刊行の運びとなりました。

 本訳書の内容はかなり専門的で、このブログでは到底説明できないのですが、一言でその内容を述べると、「応用現象学/社会現象学の観点から、生きられた宗教に種々のアプローチをした論文集」となるでしょう。
 本訳書の内容についてさらに理解していただくために、那須壽先生(早稲田大学名誉教授)の「推薦の言葉」(本の帯にあります)と「目次」を紹介します。これで、どういった内容の本なのかはおおよそ推測できると思います。

⑴ 推薦の言葉:
「現象学的なシュッツ理論を導きの糸に、生きられた宗教と真摯に向き合うなかで紡ぎ出された本書所収の諸論稿との対話を通して、読者は、宗教がいかに人間存在と本源的に関わっているかに気づき、宗教現象を読み解くカギを手にすることになるだろう。」

⑵ 目次:
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蛇足ですが、執筆者の一人「ケイジ・ホシカワ」と訳者の「星川啓慈」は同一人物です。