学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

社会福祉学専攻

招聘講演:「ソーシャルアクションの理論と実践~社会に訴える力のない人、訴える認識のない人の生活課題をすくい取る~」

 6月21日(水)に宮本節子先生による招聘講演会を開催しました。宮本先生は、「ソーシャルワーカーという仕事」(ちくまプリマ-新書)を執筆された、生粋のソーシャルワーク実践者であり研究者です。婦人保護施設、児童福祉施設、母子生活支援施設等の課題より、「制度の狭間」であるポルノと性暴力の問題に向き合い、2009年にNGOを組織し様々なソーシャルアクションを行っていらっしゃいます。

 現実の課題は、しばしば制度の枠組を超えたところにあり、時代に合わせた制度や法律の拡大や新たな社会システムを創り出すこともまた、ソーシャルワーカーの重要な仕事です。相談援助を基本にしながらも、本人主体でエンパワメントを進め、その事例蓄積を根拠として社会に問いかけるプロセスは、ソーシャルワーク実践の魅力と可能性を充分に伝えてくださいました。

 宮本先生がスーパーバイザーを務める「ポルノと性暴力を考える会(PAPS)」は、AV出演強要問題を可視化し、現在急速に、内閣府、警察庁・消費者庁・総務省・法務省・文部科学省・厚生労働省による部門を超えた対策が進められています。6月24日(土)のNHK「週間ニュース深読み」でも、「うちの娘がアダルトビデオに!? どうする”出演強要”問題」が取り上げられたところです。

 ソーシャルワーカーは、AV被害という難しい制度の狭間問題に、どのように関わり、その解決への支援をするのか、ぜひ先生の著作「AV出演を強要された彼女たち」(ちくま新書)もお読みください。



(文責:神山 裕美)