学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

社会福祉学専攻

【社会福祉学専攻教員 Episode1】 当事者視点の研究 (坂本智代枝先生)

 私は昨年の5月より人工透析を受けながら、生活及び仕事をしている。1回4時間週3回の透析は欠かせないものであり、命綱でもある。その時間の制限よりも、水分、食事、倦怠感、血圧等の調節などに、思ったよりも苦労している。これらは、数値などでは、わかりづらい、感覚的な体験的なものである。そこには、いつも医療従事者の方々との間に大きな溝がある(もっとも、たいへん彼ら彼女らにはお世話になっており感謝している)

 そこからは、当事者ならではの視点の研究が必要だと痛感させられる毎日である。いろいろな情報は集められるが、体験的な知恵のような情報は少ない。そんな研究を下支えするのは、質的研究方法であろう。

 私は、20年近く質的研究法、特に修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチから学ぶ機会が多かった。これまで、明らかになっていない現象、「うごき」が明らかになることで、体験的な知恵や現場の理論に寄与してきたのではないかと考える。

 大学院では、質的研究方法や精神保健福祉研究等を担当し、院生の研究関心を下支えすることができればと考え、院生の問題関心に寄り添ってきた。今後も「研究する人間」を支えるべく応援してゆきたいと考えている。

 次の【社会福祉学専攻教員 Episode2】は、新保祐光先生にバトンタッチします。

 

                             (文責:坂本智代枝)