学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

社会福祉学専攻

大学院修了式を挙行しました

2021年3月15日、大学院の修了式がおこなわれました。

 本年度は、3名が博士前期課程修了、1名が課程博士学位取得をいたしました。皆さん、修了おめでとうございます。

 コロナ禍で活動が大きく制約される困難のなか、皆さんが工夫し研究に取り組まれたことに敬意を表します。これまでの研究活動で、新たな発見の喜びがあり、新たな知恵を身に付けられたことと思います。これからも新しい課題を探究し続けてください。修了生の皆さんが大いに活躍されることを心から祈念しています。

今年度は、喜ばしいことに人間学研究科において学長賞を修了生の内野真由美さん、総代を竹之内賢さんが授与されました。誠におめでとうございます。

ここでは、お二人の修了生の感想を紹介します。

 

内野真由美さん:私は、精神科病院におけるソーシャルワーク実践の中で抱いた問題意識を基に、「統合失調症の当事者をもつ母親がセルフスティグマから脱却するプロセス」というテーマで研究に取り組みました。

本研究を進める中では、家族支援やスティグマに関する先行研究から多くのことを学び、自身の問題意識を焦点化していきました。さらに、分析方法についても、実践的グラウンデッド・セオリー研究会(M-GTA)に参加し、方法論の習得に努めるとともに、データと丁寧に向き合って分析を進めていくことの重要性を学ぶことができました。

今後は、再度実践現場に戻り、これまでの2年間で学び得たことをクライエントやご家族へお返ししていけるように、取り組んでいきたいと考えています。

最後に、主査としてご指導いただいた指導教授の坂本智代枝先生、専攻の先生方、そして院生の皆様に支えられて、学位授与式を迎えることができました。心より感謝申し上げます。

 

竹之内賢さん:私は、学部時代から児童虐待対応に高い関心を寄せながら、修士課程においては「子ども家庭支援センターにおける虐待通告後の早期介入モデルの構築東京都特別区子ども家庭支援センターの取り組みを踏まえてー」をテーマに研究してきました。

文献研究、子ども虐待死亡事例検証の再分析、事例検証、インタビュー調査を通して、実践に活用できるよう職員一入ひとりの専門性をチームワークで高め、早期介入していくため、「チーム協働型早期介入モデル」を構築しました。

2年間という短い間でしたが、本当に多くの方にお世話になりました。金先生をはじめ、先生方、院生の皆様、私のことを快く送り出して下さった職場の皆様、そして何より近くで支えてくれた妻と子どもには感謝の気持ちでいっぱいです。

研究を通して、福祉現場で実践に従事する者が大学院で学ぶ意義を実感することができました。修了後も実践と研究の循環を意識して学び続け、自己研鑽に励んでいきたいです。本当にお世話になりました!

 

(文責:金 潔)

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