学部・大学院FACULTY TAISHO
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社会福祉学専攻
2025年度 大正大学社会福祉学会 第49回大会を開催しました
2026年2月8日、大正大学社会福祉学会 第49回大会を開催いたしました。 当日はあいにくの大雪となりましたが、キャンパスには研究者、現場の実践者、そして多くの学生が集まり、外の寒さを忘れるほどの熱い議論が交わされました。
今回のテーマは、「保健医療福祉分野におけるDXの現在地」。 今や私たちの生活に欠かせないデジタル技術が、福祉の現場や教育をどう変え、何を守るべきなのか。多角的な視点から深掘りしました。◇ 基調講演:「ICTで精神保健医療福祉を変革するアクション-ReMHRADによる社会資源
分析が変えたもの-
基調講演では、東洋大学教授の吉田光爾先生にご登壇いただきました。ICTを活用した精神保健医療福祉の取り組みについて、地域精神保健福祉資源分析データベース(ReMHRAD)の概要と活用例を踏まえたお話しいただきました。デジタル技術を使って地域の資源を「見える化」することが、行政の意思決定や地域の課題解決の強力な土台になるというお話は、参加者にとって大きな刺激となりました。
◇ シンポジウム:保健医療福祉分野におけるDXの今日的課題-実践・研究・教育の循環を促進するDXの可能性を探る」
基調講演に続くシンポジウムでは、3名のシンポジストからそれぞれの視点で報告がありました。
・石田賢哉先生(山口県立大学教授): 研究・教育現場におけるDXの現状と課題
・鈴木孝典(大正大学教授): 本学における社会福祉教育とデジタル活用の現状と課題
・三辻賢氏(佐久総合病院医療ソーシャルワーカー): 医療福祉相談の現場におけるDX
推進の歩みと実践上の課題
その後、大泉圭亮氏(日本ソーシャルワーク教育学校連盟)によるコーディネートのもと、吉田先生のコメントを交えながらディスカッションが行われました。
♡ 「AIにできないこと」こそ、私たちが磨く価値
議論を通じて見えてきたのは、ICTやAIはあくまで「ツール」でありながらも、教育や実践を支える共通の基盤(プラットフォーム)になりつつあるという現実です。
一方で、学生、教育者、実践者に求められるのは、単なるデジタルスキルだけではありません。
・非言語的な関わりを通じて読み取ること
・相手の背景や文脈を丁寧に理解すること
これらの「AIには代替できないもの・こと」をどう守り、磨いていくか?
さらに、ICTやAI利用によって生まれた時間のすきまを、いかに「人間にしかできない実践」に充てるか?という問いの探究は、保健医療福祉に関わる学生、教育者、実践者にとって共通の課題であることを今回の学会を通して確認することができました。
悪天候の中ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
(文責:鈴木 孝典)


