学部・大学院

DEPARTMENT

表現文化学科

ディプロマ・ポリシー(DP)

表現文化学科は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする学生を育成するために、表現文化学科の教育課程を修了し、以下の資質・能力を備えた学生に学位を授与します。

知識・技能
  1. 情報社会/現代社会の機構(mechanism)を知り、自己の表現技能を適切な方法で発揮できる。→「物事の本質を見極める力」
  2. 情報社会/現代社会の機能(function)を知り、自己の表現技能を役立てることができる。→「根拠にもとづいて思考する力」
  3. 情報社会/現代社会における組織(system)を知り、他者との協働を視野に入れた表現技能を有している。→「他者と対話し、協働する力」
  4. 専門課程で学ぶ専門的技能を用いて総合的に自分を表現する方法を知り、社会に向けて自分らしい表現を発信できる。→「新たな価値を創造する力」
  5. 自ら設定した表現課題(クリエイティブライティング、情報文化デザイン、街文化プランニング〈ライフデザイン〉)を理解した上で、自分らしさを活かした構想をすることができる。→「自分事として問いを立てる力」「自分らしい方法で表現する力」
思考・判断・表現
  1. 純文学/大衆文芸、ファインアート/エンターテインメント、メインカルチャー/サブカルチャーなどの二項対立に安住せず、社会変容に応じた柔軟で自分らしいクリエイティブな思考・判断ができる。→「物事の本質を見極める力」「自分らしい方法で表現する力」
  2. 多様な価値観や社会環境を理解しつつ、独自の視点や提案を持ち、広く社会一般に伝達することができる。→「他者に共感する力」「多様性を尊重する力」
  3. 高度のメディアリテラシーを備え、説得力の高いコミュニケーション・情報発信ができる。→「自らの主張を吟味し、ふりかえる力」
  4. 知識集約型社会を見据えて、自らの専門分野の学問領域と他の学問領域を統合的に学び、多面的・重層的な思考をすることで、複雑かつ多様な現代社会の課題に取り組むことができる。→「自分事として問いを立てる力」「自らの主張を吟味し、ふりかえる力」
関心・意欲・態度
  1. 日常生活とヴァーチャル生活とが混在する現代社会において、片方に偏することなく中道精神を貫くことができる。→「自分らしい方法で表現する力」
  2. 自らの作品・表現をどのように発信していくべきかを理解し、社会の発展に資する新たな価値を創造できるオペレーションを身につけている。→「自分自身を理解する力」「新たな価値を創造する力」
  3. 他者の作品や表現を評価するにあたっては、クリエイターの個性を尊重する態度とともに、物事の本質を見極め、正当な評価をしようとする姿勢を身につけている。→「他者に共感する力」
  4. 他者と協働しながら作品を創造することの有用性を知り、共同作品の意義を理解している。→「他者と対話し、協働する力」

カリキュラム・ポリシー(CP)

表現文化学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下のカリキュラムを編成します。

教育内容
  1. 状況に応じて的確な判断と行動がとれる学生を社会に送り出すために、全カリキュラムの4分の1以上、3分の1以下の実習時間を設定している。学生が自らの関心に合わせて、主体的に実習内容を選択し、本学の建学の理念のひとつである智慧の実践を実現するための実習である。
  2. 学生が必要に応じて主体的にプロジェクトの運営組織を構築し、適性などを見極めながら役割分担を決め、到達目標の達成へ試行錯誤を繰り返すPBL(Project-based Learning)を実施する。
  3. 初年次教育において学生のニーズにあわせた主体的な学びをサポートするために、基礎科目にふさわしい内容の科目(学科が網羅する表現手法の全体像の把握、自己肯定力を高めるためのセルフマネジメント、情報発信者としての基本的倫理観、グループマネジメント能力の涵養等)を配置する。
  4. 卒業後の進路を見据え、自らの専門分野における知識・技能を体系的に修得するとともに研究方法の理解と実践を進める専門教育を徹底する。コースの区分にとらわれず、学生ひとりひとりのニーズに合わせた自由な履修構成を可能とする。
  5. 専門性向上に資する単科科目を多数設置する。これらの科目については、学生のニーズをきめ細やかに把握した上で、これに応じて科目をブラッシュアップし続けるものとする。
  6. 演習・実習を中心とした専門教育を実施する。2年次は、ワークショップ、3年次・4年次に専門ゼミナールと、1週間に複数時限(基本は3限連続)にわたる科目を設ける。
  7. 実践を通して主体的に情報発信できる技術を実践的に身につけられるように、講義に加え、実習やコンテンツ制作、発表、プレゼンテーションも軸としたカリキュラムを編成する。インターンシップなど外部団体との連携を通じて、実際の仕事現場に立つ就業体験の機会も設ける。
教育・学修方法
  1. 共通教育のみならず、専門教育においても、アクティブラーニングをメインとし、他者との協働によって問題解決に取り組み、発表する機会を設けている。
  2. 専門的な知識や技能を身につけるために、学生と教員の距離の近さを意識した少人数での学習を重視し、ワークショップやフィールドワークなどを進める。卒業論文あるいは卒業制作を全学生に課すことにより、学習成果を論理的・創造的に表現し、自らの達成を確認する機会を設ける。
  3. 学生同士が互いの作品やプレゼンテーションをめぐって意見交換し、批評し合う機会(検証・批評の場)を科目ごとに設けている。作品批評や、プレゼンテーションと質疑応答、スピーチコミュニケーション、合評会を行うことで、互いを高め合い、個々の学修進度の確認やパフォーマンス改善等につなげることを可能とする。
  4. 毎年期末に成果を社会に発信する機会(成果報告書/報告会)を設ける。自らの作品に対する社会からの率直な評価を受けることにより、履修者の精神的成長をうながす場として効果的に機能させる。
評価
  1. 4年間の総括的な学習成果については、全学生に課される卒業論文あるいは卒業研究・卒業制作とその発表を対象に担当教員が評価と口述試験を行い、DPで示された資質・能力の達成状況を評価する。
  2. 作品づくりや表現発信については、教員による評価及び改善点の指摘に加え、学生間での相互評価を行う。成績をつけて終わるのではなく、教員と学生の話し合いを通じ、学生の成長に向けた適切なロードマップの作成と見直しを、PDCA サイクルによって実施する。
  3. 成績評価については、学生からの問い合わせに常時対応し、基準も開示する。
  4. 学部教育の改善については、教員FDと学生希望調査を通じて、カリキュラムアセスメントを実施して教育課程の見直しを図り、継続的に改善を行う。
  5. 卒業時には、カリキュラム改善の指標とするため、質問紙法や面接調査法を用いて学生生活全般に対する総括的評価を行い、KGI(目標達成指標)をもとにカリキュラムのPDCAサイクルを推進する。

アドミッション・ポリシー(AP)

表現文化学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下の資質・能力を備えた学生を求めます。

知識・技能
  1. 学科の学びに必要な基礎的な知識を有している。
  2. 高等学校で履修する国語、地理歴史、公民、外国語、数学の内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を修得している。
思考・判断・表現
  1. 表現文化に関連する事象に深い関心を持ち、高等学校までに学んだ知識・経験を踏まえ、自身の興味関心の有り様を、自らの言葉と視点で順序だてて説明することができる。または表現することができる。
  2. 文化、SDGsなどを含めた文化の在り様に関心を持ち、多様な考え方を自分なりに整理し考察することができる。
関心・意欲・態度
  1. クリエイターへのあこがれを持ち、表現することに強い意欲を持っている。
  2. 読む、書く、話す、聞く能力の向上や他者に伝わる表現方法の習得に意欲を持っている。
  3. 自分だけではなく他者の立場に立って物事を考え、配慮ある行動をする姿勢を持っている。
  4. 自らの学びを通して、地域や社会に積極的に関わろうという意欲を持っている。
  5. 文化や歴史、現代の生活、経済、国際社会にかかわる様々な問題に対して深い関心を持っている。
  6. 文字メディア、映像、デジタルメディア、WWWなど多様なメディアから発信されるニュース・表現に積極的に接し、自分なりの見解を持とうとする意欲を持っている。