学部・大学院

DEPARTMENT

社会福祉学科

ディプロマ・ポリシー(DP)

社会福祉学科は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする学生を育成するために、社会福祉学科の教育課程を修了し、以下の資質・能力を備えた学生に学位を授与します。

知識・技能
  1. 福祉マインドを持つ人材としての思想や指針となる理論、支援に役立つ知識・技術を理解するために必要な読解力、記述力及び学びの方法を身につけている。
  2. 地域共生社会の実現に向け、社会福祉学の価値・知識・技術を人と社会に対する支援に活用する方法を身につけている。
思考・判断・表現
  1. 学んだことを生かして、自らの生き方及び果たすべき役割や責任について考察を深めることができる。
  2. 社会福祉学領域の研究や方法を通じて、地域社会や身近な人々の間で生じている問題を発見し、その解決方法を判断し、改善を図ることができる。
  3. 学んだ知識について、自らの考えを他者に対して的確に表現することができる。
  4. 知識集約型社会を見据えて、自らの専門分野の学問領域と他の学問領域を統合的に学び、多面的・重層的な思考をすることで、複雑で多様な現代社会の課題に応えることができる。
関心・意欲・態度
  1. 社会福祉学の学びから学習や研究課題を設定し、主体的に取り組む姿勢を有している。
  2. 他者と協働し、共生社会構築の役割を担う意欲を持っている。
  3. 多様な人々の価値観を受け止め、円滑な人間関係を築き、チームアプローチにより目標達成に向けて努力することができる。
  4. グループの特性に応じて、適切なリーダーシップやメンバーシップを発揮する姿勢を有している。
  5. 自分自身の言動を振り返り、意識的な変容の意図のもと、自身の成長につなげることができる。
  6. 社会福祉学の価値・知識・技術を理解し活用できるよう、日々成果を蓄積しようとする意欲を持っている。

カリキュラム・ポリシー(CP)

社会福祉学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、社会福祉学固有の能力と、市民性を涵養するジェネリックスキルをもつ人材養成に向けて、以下のカリキュラムを編成します。

教育内容
  1. 基礎部門では、社会福祉学の基盤となる価値や理念を理解するための基礎的な知識、思考力・判断力・表現力を養成するために「社会福祉原論Ⅰ」「基礎ゼミナール」を配置する。また「大学入門」「ソーシャルワーク論Ⅰ」等では、福祉人材の多様な在り方を示すことで、学生が資格取得や取得する資格の種類について主体的に考える機会を提供する。
  2. 社会福祉学及び関連領域の蓄積された知見に基づき、福祉マインドを備える人材となるための価値・知識を学修する科目群を専門部門に配置する。具体的には社会福祉士、精神保健福祉士の養成課程に加え、資格を取得しないが地域共生社会構築に貢献する人材育成に関わる科目も配置し、学生の適性と関心に基づく学修の機会を提供する。
  3. 社会福祉専門職としての技能を獲得するために、基礎部門および専門部門で学修した価値、知識を実践的に学修する実習・演習部門を配置する。
  4. 学問の方法やアカデミックな倫理を定着させ、実践的・論理的・創造的な研究活動を表現するために応用部門を「プロジェクト研究(Ⅰ~Ⅳ)」として配置する。
  5. 卒業論文、卒業研究は、基礎部門、専門部門、実習演習部門、応用部門のすべての学修を踏まえ、地域共生社会構築のための問いを立て、具体的な解決方法を検討し、言語化する。各部門で学修した成果を統合し、研究成果として完成させることで、福祉マインドをもつ人材としての能力を醸成する。
  6. 国家資格(社会福祉士、精神保健福祉士)の受験資格取得に必要な指定科目を基礎部門、専門部門、実習演習部門に配置する。全ての科目は、社会福祉士、精神保健福祉士の養成に十分な水準を確保する。
教育方法
  1. サービス・ラーニング:「基礎ゼミナール」では、地域共生社会形成に貢献する市民性涵養の基礎力をつけるため、豊島区内の社会資源と連携し、地域社会との協働に基づくサービスの経験を通した学修を行う。
  2. アクティブ・ラーニング:「ソーシャルワーク実習指導」「ウェルビーイングゼミナール」「インターンシップ」では、自らの関心に基づき学習の主体となって、情報を集め、計画を立て、実施し、振り返るPDCAサイクルに基づく学修が基本となる。その学修過程で計画や実施評価について、積極的に学生同士や教員、実習指導者とのディスカッションを行い、自らの学修に関して気づく機会を提供する。
  3. プロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL):「プロジェクト研究(Ⅰ~Ⅳ)」は、学問の方法や研究倫理等を踏まえ、課題解決を志向した実践的・論理的・創造的な研究活動をゼミナール形式で2年間を通じて進める。
  4. 当事者との積極的な協働:サービス・ラーニングや実習・演習科目だけでなく、講義科目も含めて積極的に当事者、活動家、実践者をゲスト講師として招聘し、具体的かつ現実的な知識の教育の機会を提供する。これは具体的な学修の機会の提供だけでなく、当事者や実践者と協働して教育を行うことで、より効果的かつ実践に即した学修方法の検討や実践と理論の乖離を軽減することも意図している。
評価
  1. 4年間の総括的な学修成果として卒業研究を課し、その成果を発表する場として口頭試問審査発表会を開催する。グループで協働・分担したプロセスや作成した成果物に対しては、複数の教員の合議に基づき、DPの達成状況を総合的に評価する。
  2. カリキュラム改善のため、学期ごとに学生の成績や授業への参加態度を確認するほか、卒業時にはカリキュラムルーブリックに基づくアンケートを実施し、教育内容や方法の見直しを行う。また、DPに基づいた教育活動を、効果や効率的観点を踏まえながら組織的に推進する。

アドミッション・ポリシー(AP)

社会福祉学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下の資質・能力を備えた学生を求めます。

知識・技能
  1. 社会福祉学科の学びに必要な基礎的な知識を有している。
  2. 高等学校で履修する国語・地理歴史・公民・外国語について内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有している。
  3. 課題を的確に理解し、その解決のために必要な情報を集めることができる。
思考・判断・表現
  1. 物事を順序立てて考えることができる。
  2. 多様な考え方を自分なりに整理し考察することができる。
  3. 自分の考えを口頭や文章でわかりやすく伝えることができる。
  4. 多様な考えや価値観を受け入れ、尊重することができる。
関心・意欲・態度
  1. 文化や歴史、人間の生活に関わる様々な問題に対して、深い関心を持っている。
  2. 自らの学びを通じて人々や地域社会に積極的に関わっていこうとする意欲を持っている。
  3. 読む・書く・話す・聴く能力の向上と、わかりやすい表現方法の習得に意欲を持っている。
  4. 他人の立場に立って物事を考え、行動する態度を有している。
  5. 人と心を通わせ、協力して目標を達成する姿勢を有している。