学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

東洋史コース

☆○o。高校生に薦める東洋史理解のための書籍-その4-。o○☆

 

試験期間が始まりました。

連日、レポートとテスト勉強に追われていることと思います。

高校生のみなさんは、そろそろ夏休みが始まるところでしょうか?

前回から少し時間が開きましたが、高校生へのおすすめ図書を紹介します。

 

 

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東洋史推薦図書

東洋史コース准教授  窪田 新一

岡田 英弘『歴史とは何か』

(文春新書 2001年 ¥745)

 

 著者、岡田英弘氏は近年、あらためて歴史を定義しようとした歴史学者です。

(以下本文より抜粋)

 

現代は歴史の結論ではなく、偶然の出来事の積み重ねそのものである。

人類が歴史の道程を書き残した文字文化の誕生はずっと後に始まるので、中央アジアの高原すなわちモンゴルの故地に集住して発生したモンゴル諸族、またそこから派生した初めての国家類似の共同体、最初の領主社会的構成体は文字の使用よりも前に生じたことは明らかである。今から4500年以上前から見られるようになった文字史料によれば、モンゴル諸族の発生と国家誕生のプロセスは数千年続いたようである。この歴史的プロセスを明らかにするために、古代のひとびとが残した遺物を合理的に特定することは極めて重要である。

 

 著者のこんな挑戦的な歴史館に、トライしてみませんか。

 

 

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窪田先生、ありがとうございました。

夏休み中の読書の1冊に加えてみてはいかがでしょうか?

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