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仏教学コース

【豊山研究室だより】平成25年度真言宗豊山派冬季指定研修のご報告

 平成26年2月、奈良県長谷寺において、真言宗豊山派指定研修が行われました。

一週間の研修では、朝の掃除、勤行から始まり、昼は法要形式のお経の練習、講義形式で法式の授業などが行われます。

 

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 底冷えする空気が道場を覆う中での研修となりますが、研修を受けるだけでは意味はありません。肝心な事は、学生さんそれぞれが研修で学んだ事を、山を降りてから如何に活用する事ができるか、になります。

 

 今回講師を務められた先生からコメントを戴きました。

「厳寒の冬の長谷寺での研修は、自分と向き合う良い機会です。特に4期の学生は自覚を持ち、内容の濃い研修になっていました。またそれを見習い、他の学生達も良く精進していたと思います。普段とは異なる本山でのお寺漬けの生活で、僧侶としてのさらなるステップを踏み出して欲しいと思います。」

 

「―仲間と共に育む菩提心―

宗派指定研修の最大の目的はそこにあると思います。大学で学んでいる仲間たちと朝から晩まで共に学び、仲間と協力して互いに支え合う、研修ではそれが求められます。冬の研修は午前中に法要実修を行い、午後に様々な講義を学びます。その間に学生達は「向上心」を持って学び、「思いやり」を持って仲間を支え合います。それは「上求菩提下化衆生」の実践に他ならないと言えるでしょう。」

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 研修で学んだこと、学べなかった事、上手く出来た事、出来なかった事、それらを如何に応用、反省することができるか。大したことではありませんが、わずかなその意識の差が、これから先の修行に違いを生みます。

 

 最近では、研修での学生さんの熱心な姿勢に加えて、講師の先生方も教え方のスキルの向上に取り組んだり、お互いの情報交換にも盛んで、以前に比べて非常に有意義な研修になってきています。

 

学生の皆さん、今回の研修を今後に生かして、これからも頑張ってください。

 

仏教学科非常勤講師 舎奈田智宏

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