学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

仏教学コース

【無憂華 プロジェクト】窪博正さんからのメッセージ 


窪 博正
(くぼ ひろまさ)

平成12年 大正大学仏教学部入学
平成19年 大正大学大学院仏教学専攻博士前期課程修了
四国霊場第37番札所 
岩本寺住職


 

在学中の皆様へ

大正大学在学中の皆様、卒業生の窪博正です。

今年は新型コロナウイルス感染拡大による社会不安の広がりで、皆様自身も色々なことを不安に思っているのではないかと思います。私自身も今年は本当に「思い通りにならない」ことを痛感している年になっております。まだ年が明けておりませんのでこれからも「思い通りにならない」ことが数多くあるかもしれませんが。

さて、私と大正大学との関わりですが、私は高知にある真言宗智山派の寺で育ちましたので、入学の動機は僧侶になることでした。僧侶になることにある程度の決意はありましたが、正直に申しますとあまり深く考えずに入学したことを思い出します。(最近、体験型講座や研修を受ける機会いくつかあり、その中で地元の高校生や大学生と色々お喋りするのですが、しっかり目的を持って取り組んでいる人が多く、講座を受ける度に私自身の過去をよく反省しております。)今考えるとただの準備不足だっただけなのですが、大学への入学が他大学からの編入でありましたので、学習過程が複雑で段階を踏んでの基礎的なものから講義と同事に専門的な講義も受けておりましたので、講義の内容が何をやっているのかさっぱりわからない上に、朝の授業と夜遅くの講義が多く、また課題も多かったので大変なところに来てしまったなという思いでいたことを思い出します。あまり勉強ができた方ではありませんでしたので、このままだとよくわからないまま時間だけが過ぎていくなと思い、教員や副手の皆様に相談して神保町の書店にて仏教の入門書を買い漁った思い出があります。(おかげさまで本を買う癖はつきました)そのような経緯からはじまった大正大学での生活ですが、気が付くと大学院入学も含めなぜか6年ほどお世話になりました。前述したとおり勉強ができたわけではありませんでしたので、専門は何だといわれますと大きな声では言えませんが、振り返ってみると大正大学の学生生活では日々の生活、人との出会い、講義やゼミ等を通じて僧侶としての自分の基礎を楽しく学ばせていただいたのではないかと思います。

また、私は今、寺の住職の傍ら、地域の「まちづくり」の旗振り役を「住職は読んで字のごとく引っ越しをする確率が低いから」という理由で、大げさではありますが半ば強制的に、そして多くの人に後押しをいただいて担っております。私が住職である岩本寺は、高知県西部に流れる四万十川の中流にある人口約1万5,000人の町、四万十町にあります。私の携わっている「まちづくり」では、新たな観光業の発掘や(ここで少しだけですが大正大学で本を読む訓練をしたので役立っているのですが)古書を集めてそれを地域の空き家や商店に分野別に分けて陳列し、本を読んでもらう「しまんと古書街道」事業等を行っております。「まちおこし」は1人ではできないのは当然ですし、「縁」あって旗振り役を担うのであれば、価値観の多様な数多くの人に関わってもらい、町の内外から応援していただけるものでありたいと思い、様々な人の力を借りながらすすめております。まだまだ始まったばかりで少しの形しかできていないのですが、四万十町に来町の際にはよろしければ足を運んでください。

在学中の皆様、大正大学と「縁」があったわけですから、仏教学コースの皆様はもちろんですが、仏教学コース以外の学生の皆様もなんらかの形で、「我々に色々な意味での気付きを促す教えであるという一面(側面)を持つ」仏教を学ぶ機会が他大学の学生よりは多くあると思います。その機会がこのような社会情勢の中でも新たな気付きを促してくれるはずです。あまりまじめでなく勉強もできない私がいうと色々なところから大きな声が聞こえてきそうですが、仏教を学ぶことは面白いですよ。

最後に大正大学で学んだことが皆様の生き方の糧となることを祈念します