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国際教養コース

国際教養コース学生生活紹介 【編入3年生 山田 賀子さん】

皆さん、こんにちは!
今回のブログでは国際教養コース初の編入学生となった山田 賀子(やまだ かこ)さんの学生生活のご紹介です。

山田さんは「寺庭婦人」、所謂「お寺の奥様」でもあります。
お寺のお仕事と大学生活をどの様に両立されているのかも大変興味深いですね。
是非、ご覧ください!

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仏教学部仏教学科国際教養コース3年の山田賀子と申します。
東京都江戸川区にある真言宗豊山派寺院の寺庭婦人です。
昨年までは会社勤めもしていましたが、寺院に関わる者として仏教についてきちんと学びたいと思い、2020年の春、3年に編入しました。

東京では外国人観光客/居住者の方が増えています。
夫である当寺の住職は英語を話すので、私自身にも国際的なコミュニケーション能力があれば、寺院としての活路になる可能性もあるのではないかと、仏教と同時に英語や日本文化も学べる国際教養コースを選択しました。


【授業について ①英語】
英語での業務経験もありますが、仕事上のコミュニケーションでは自身の経験や感情などを伝える必要は多くありません。
大学でのネイティブの先生や自分の子供でもおかしくない若い大学生の皆さんとの、異文化・異世代コミュニケーションでは、日本語ですら長らく思考してこなかったような自分自身に関することを英語でやり取りすることになります。

春学期は、週7回の英会話を含む英語関連の授業のほか、昼休みの英会話サロンにも週4回参加し、ようやく少しずつ慣れてきたかなと感じているところです。

自己学習としては、寺院の公式インスタグラムで英語発信を始めました。
原則として週2回、境内や行事の模様を撮影した写真に対し、まずは英語で発信内容を考え、それを日本語訳するという段取りでアップしています。
日本語だけよりはより多くの方に伝わると信じて、つたなく怪しい英語ではありますが、恥をかき捨てて頑張っているところです。

国際教養コースでは、こうした自己学習を100時間行うと1単位とカウントされるマイレージプログラムが用意されています。


  

圓勝院公式インスタグラムアカウント:shishibone_enshoin


【授業について ②仏教】
今、最も興味を持って履修しているのは基礎仏教学Ⅲという授業です。
(編入生は基礎仏教学ⅠとⅢを平行履修することになります。)
基礎仏教学Ⅲの前半は中国仏教で、その導入はインドで生まれた仏教経典の漢訳の歴史となっています。

ほぼ前提知識がない中での授業でしたので、最初の頃は授業と課題のスピードについていけませんでしたが、経典とは何かということを自分なりに紐解きつつ、趣味で勉強してきた日本茶や書道との関係からも理解のヒントを得て、仏教に対する本質的な興味が格段に深まり、授業内容への期待も広がってきています。

衰える記憶力を補うため、経典の漢文翻訳の歴史を年表にまとめて各時代の人物相関などに想いを馳せてみたり、関連書籍でイメージを具体化し、更なる理解に努めています。





【授業について ③オンライン授業】
オンライン授業は、仕事などをしながら学ぶ人には大きなメリットがあります。
通学時間が不要なので、通学したら家人に頼らざるを得ないと思っていた一部の寺務や家事もこなすことができています。
オンライン授業がコロナ禍における通学の代替措置ではなく、通常授業の一形態になり得るのであれば、寺を離れることができない多くの寺庭婦人が大学で仏教を学ぶチャンスもあるのではないでしょうか。

【プライベート】

今は入学して初めての夏休みですが、寺院にはやるべきことや、やった方がいいことが山積しており、授業はないのに毎日があっという間に過ぎていきます。

英語にしても、仏教にしても、大学まで行かずとも寺務の合間に独学等で勉強できるというご意見も多いでしょうし、寺庭婦人がわざわざ大学に行くことに対しての賛否もあるかと思いますが、授業や課題という形で意図的・強制的に時間を作らない限り、新しい知識を得るという学びは私には難しく、大学に入ってよかったなとあらためて感じた夏休みでした。


【将来の進路&卒業後の取り組み】
寺院の在り様はプロスポーツチームに似ています。
住職や僧侶はアスリートと同じで、心技体を磨き、一流のパフォーマンスでファンやサポーターに満足いただくことが本務です。

一方で寺庭婦人はアスリートである僧侶が最大限に力を発揮できるように支えつつ、様々な面でのお客様満足度の向上に向けた営みを主務とします。
その際、当該スポーツやリーグへの興味と理解、そこから生まれるチームやアスリートへのリスペクトを持ってことに当たれたら本望ではないでしょうか。

大学で学ぶ2年間を通して仏教や宗派への理解を深め、寺院を支える檀家の皆様や地域の方々に満足いただける寺院づくりに取り組んでいきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ついでながら私の大学生活を支える先代住職夫妻と夫と娘へも感謝の意を込めて、私の学生生活紹介を終わりたいと思います。