学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際教養コース

☆授業紹介☆《仏教学基礎ゼミナール》

仏教学科ではコースごとに1、2年生で「仏教学基礎ゼミナール」を履修します。

各担当教員の専門性を生かした様々な内容の講義が行われますが、ゼミ授業の特徴は、教員の講義だけではなく、ディスカッションを行ったり、また学生自らが各自で関心あるテーマを設定して発表するということも行います。いよいよ来年度から新入生を迎える仏教文化遺産コースにおいても開講されます。

 

今回は私(中村)が現在担当している国際教養コース1年生の「仏教学基礎ゼミナールⅡ」についてご紹介します。

 

国際教養コースは、仏教を中心とした日本文化を理解し、その魅力を海外へ発信できるようになるということが大きなテーマです。そのため英語の授業がたくさんあり、英語によるプレゼンを行う授業もあります。

そこで、中村ゼミでは、まず仏教を中心とした日本文化理解を深めることを目的に、日本美術に関する授業を行っています。

今年度は日本美術を説明する際によく使われる用語を解説したテキストを用いて、教員による解説と学生による解説プレゼンを行いました。

学生それぞれが異なる用語を一語ずつ担当して、パワーポイントを使って、どうすれば分かりやすく伝えられるか工夫をこらして1015分ほどの発表を行いました。

 

そして、今回新たな試みとして、実際に仏画を描いてみるという制作実習を2週にわたって行いました。

仏画を説明する際に用いられる用語に「白描(はくびょう)」「鉄線描(てっせんびょう)」「肥痩線(ひそうせん)」などがあります。

特に「白描」というのが、彩色されていない墨線のみで描かれた絵を指す言葉で、白描による仏画の遺例も多くあります。

 

書道はしたことがあるけれど仏画は描いたことがない、または、書道の経験もなく、実際に墨をすったことがないという学生さんたちでしたが、2枚、3枚と描くうちに集中力も増してどんどん上手になっていきました。



文化理解において実際に見る・聞く・体験するということは非常に重要です。

仏教学科では、コース共通またはコースごとに、こうした体験できる授業が様々に開講されています。

 

中村ゼミでは今後も仏画を中心とした体験できるプログラムを取り入れていきたいと思います。

また来年の2023年度から仏教学部に新しいコースができます。
仏教文化遺産コースが新設され、下にリンクを貼っておきますので
興味のある方はご覧になってみてください。

https://www.tais.ac.jp/faculty/department/buddhist_cultural_heritage/


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