学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

こども文化・ビジネスコース

学会に参加してきました

来る9月30日にトラストシティカンファレンス丸の内にて第18回多文化間精神医学会学術総会が開催されました。午後のプログラムである市民公開シンポジウムの「多文化共生と復興」に3年生のビジネスコース、子育て応援コースの学生17名が参加しました。

このシンポジウムでは震災被害の大きかった岩手県・宮城県・福島県の国際交流協会のスタッフから震災後から今までの外国人支援の報告をしていただきました。学生から「国際交流協会というものの存在を初めて知った。また在日外国人への支援はいまだ確立されておらずそれが震災によって顕著になったことが印象的であった」という話が聞かれました。

また、被災された外国人の方々が各県からきてくださり、4人の方が被災体験をお話してくださいました。被災した外国人の方が撮影した「町を飲み込む津波の映像」を学生らは息をのみ見つめていました。「震災から半年経つと、支援に対して気持ちが薄れている自分を自 覚出来た。気持ちを持ち続けることの難しさを感じた」と学生は話していました。
当事者の生の声に対し「被災したのは日本人だけだと思っていた。日本にいる外国人にのことを全く考えられていなかった」「日本にいる外国人の存在を身近に感じた。彼らが日本に好意をもち、日本人への支援も考えてくれていたのが嬉しかった」「彼らが外国人であるこを隠して生活していることを知り、悲しくなった。日本社会には外国人への差別が存在することを初めて意識した」と学生は話していました。

また「多文化間精神医学会としての声明」を述べる野田先生に「学内ではみられない教員の姿にも触れることが出来た」と学生は話していました。

後日、シンポジウムに参加した学生とディスカッションを行い在日外国人への支援について次のような意見が出ました。
「多言語でのサービスを日頃から確立すること」「彼らの言葉を知るだけではなく文化についても日頃から興味をもち知識を積み重ねること」

3年生の子育て応援コースでは「国際結婚における子育て支援とは」 についてプロジェクト研究を行なっています。今回の学びを研究に生かしていければと思います。

13時から17時まで参加して疲れたものの普段ではできない体験ができ、満足できたとの学生の声に安堵した
教員でした。

「多文化間精神医学会としての声明」については次のサイトをご参 照下さい。
http://www.jstp.net/disaster/index.html

(文責:鵜川)

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