学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

文化財・考古学コース

夏休み中の発掘調査参加

 

 毎年夏休みに、大正大学歴史学科文化財・考古学コースの何人かの学生は、各地の発掘調査に参加しています。今年は8月から9月にかけて千葉県船橋市にある取掛西(とりかけにし)貝塚の発掘調査に文化財・考古学コース1年生から大学院生まで7人が参加させていただきました。


                                               取掛西貝塚近景

 取掛西貝塚では、数年前の発掘調査で、ヤマトシジミを主体とした縄文時代早期の貝塚がみつかり、貝層の下からイノシシやシカの頭骨が並べられた状態で出土しました。これは動物儀礼の跡と考えられ、全国的にも最古級のものとして注目されました。
 船橋市では、国指定史跡を目指して、今年度から遺跡の内容や範囲を確認するための調査を実施しています。船橋市教育委員会から声を掛けていただき、本学学生も調査に参加することになったものです。
 調査は、市の埋蔵文化財職員の指導の下、トレンチという長方形の範囲を掘り下げて、遺構の有無などを確認していきます。スコップやジョレンなどを使用して掘り進め、土の微妙な違いの観察をおこなって遺構を検出します。


                                スコップで掘り下げている本学学生


                             ジョレンで遺構を確認している本学学生

 今年の夏は天候の悪い日が多く、炎天下での作業は少なかったのですが、それでも一日屋外にいて、慣れない道具を扱う仕事は、初めて体験する1年生などには大変なことでした。しかし、土器や石器、貝層や住居跡などが発見されるといっそう興味がわき、楽しくなってきます。 
 調査には、大正大学のほかに、早稲田大学、明治大学、昭和女子大学などの学生も参加しており、他大学の学生との交流も図ることができました。

 
                                 発掘調査の合間に、土器や石器などの水洗い

参加した学生からは、次のような感想が寄せられました。

・ 6大学約30名の学生が参加していました。他大学の学生と調査方法や出土遺物、自身の研究について意見交換しながら進めることができ、より知識と経験を深めることができました。

・ 初めて発掘調査に参加しました。はじめは体力的にも辛かったですが、普段、博物館や参考書等で見る縄文土器を実際に発掘した瞬間の興奮は忘れることができません。この気持ちを大切に、今後も頑張っていきたいです。

・ 調査員の方をはじめ、現場の方々が大変丁寧に対応してくださり、道具や機器の取り扱い、掘り方、図面の取り方等、発掘調査の基礎から教えていただきました。今回学んだことを今後の調査や研究に生かしていきたいです。


                                          (記:歴史学科教授 御堂島 正)