学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

文化財・考古学コース

大正大学歴史学科の卒業生の活躍

 今回は歴史学科の卒業生である深大寺(東京・調布市)学芸員の菱沼沙織さんのご活躍をご紹介いたします。菱沼さんは本学歴史文化学科(現・歴史学科)で彫刻史を学び、同大学院史学専攻修士課程を修了した後、歴史学科の副手を経て現在の職に就かれています。

 菱沼さんが働いている深大寺は天平5年(733)の開創と伝えられ、その長い歴史を物語る数多くの文化財を所有しています。国宝の銅造釈迦如来像、国指定重要文化財の梵鐘、2メートル近い大きさの元三大師像(市有形文化財)など美術工芸品に加え、文書約5000点を所有しています。



             深大寺 本堂(深大寺提供)



         国宝銅造釈迦如来像(深大寺提供)


 菱沼さんからメッセージを頂きました。

 毎年、調布市郷土博物館と深大寺は共催で展覧会を行っており、昨年も111日から8日にかけて「深大寺白鳳仏国宝指定関連事業 本堂再建100年記念展 焼失をのがれた国宝白鳳仏と寺宝の数々」深大寺本堂で開催いたしました。
 今回の展示は、幕末の深大寺炎上にスポットをあてた展示となりました。おもに本堂の再建を深大寺文書から読み解き、焼失をまぬがれた寺宝の数々を展示しました。
 約1700名の来場があり、その様子は東京新聞や朝日新聞、地元のTVにも取り上げられました。深大寺の歴史や文化財が広く知られ、日本の文化に親しんでいただけるよう、これからも活動を続けたいと思います。
 学生の皆さんもぜひ深大寺の歴史を感じにいらしてください。

  また、地元と協力して国宝の周知活動をしていたことが『週刊ニッポンの国宝10050号(2018年、小学館)等に紹介されました。
https://www.shogakukan.co.jp/pr/kokuhou100/


  

 文化財・考古学コースでは美術工芸品や考古学などを専門的に学ぶことができ、ほかにもたくさんの卒業生が各分野で活躍しています。

 菱沼さん、お忙しい中ありがとうございました。



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