学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

文化財・考古学コース

「2021年度埋蔵文化財専門職の仕事説明会」を開催しました。

 1113日(土)に歴史学科主催で「埋蔵文化財専門職の仕事説明会-遺跡の保護とまちづくり-」をオンラインで開催しました。
 文化財や考古学の学びを活かした仕事として、埋蔵文化財専門職があります。埋蔵文化財とは、「土地に埋蔵された文化財」のことで、一般的に言う遺跡や遺物のことです。埋蔵文化財専門職の仕事は、埋蔵文化財を中心とした文化財の保存と活用で、それを通じて地域づくり、まちづくりに貢献することです。
 埋蔵文化財専門職という大変重要で、魅力のある職業がどういったものかを知り、将来の進路の候補の一つとして考えてもらうため、説明会を開催することとしたものです。
 今回の説明会では、本学の卒業生を含めた3人の現役の埋蔵文化財専門職の皆様を講師としてお招きし、それぞれの取り組んでいる仕事の内容、苦労や喜び、学生時代に身につけておくべきことなどをお話しいただきました。講演の題目と講師は次のとおりです。

 ① 「新潟県における埋蔵文化財専門職の仕事」新潟県教育庁文化行政課 渡邊裕之さん
 
 新潟県教育庁文化行政課 渡邊裕之さんによる発表の様子

 ② 「富士見市における資料館学芸員の仕事」埼玉県富士見市水子貝塚資料館 齊藤麻那さん
 
 埼玉県富士見市水子貝塚資料館 齊藤麻那さんによる発表の様子

 ③「公益財団法人かながわ考古学財団の仕事」公益財団法人かながわ考古学財団 戸羽康一さん
 
 公益財団法人かながわ考古学財団 戸羽康一さんによる発表の様子

 参加者は、文化財・考古学コースのほか、日本史コース、東洋史コースの学生・院生45名でした。具体的な仕事の内容や学生へのアドバイスをお話しいただき、学生たちも熱心に聴き入っていました。
 講演後の質疑応答では、学生から次のような質問がありました。
 「新採用職員の育成はどのようにしているか」
 「いままでで一番厳しかった仕事は何か」
 「今の学生は発掘調査経験を積むことが難しいが、大学との連携はできないか」など。
 このような質問に対して、講師の皆様からご回答いただきました。
 終了後のアンケートからは、満足度や理解度が高かったことがわかりました。自由記述には次のようなものがみられました。
 「埋蔵文化財専門職に将来的に就職すること自体に興味を持った。」
 「埋蔵文化財行政の実情について知ることができて有意義な時間だった。」
 「かなり幅広い仕事内容で、とても大変そうだと思いましたが、同時にとてもやりがいのあるお仕事だと思った」など
 以上のように、各講師の熱の入ったお話と学生たちの積極的な参加により、大変充実した説明会になりました。参加した学生の中から、将来の文化財行政を担う人材が育ってくることを期待したいと思います。
 最後になりましたが、講師の皆様をはじめ、ご協力いただいた方々に対して、改めてお礼申し上げます。

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