学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

11月のカルチュラルスタディーズコース

大正大学の銀杏並木が色づき始めました。大学は学年歴で進みますので、11月は年度の後半の波に乗って躍進する時期にあたります。秋1.jpg

カルチュラルスタディーズコースも1年生から4年生まで、それぞれの学年が充実した学生生活を送っています。

1年生はすっかりカルチュラルスタディーズコースになじんで、授業の前後、放課後に研究室に集い、課題に取り組んだり、情報交換をしたり、と学生生活を謳歌しています。研究室は1年生のあいだで、「カルスタ部屋」と呼ばれて、学生生活の拠点になっています。

1年生の秋学期は「記号論の基礎」「脱構築的ディズニー論」「日常の文化人類学」「絵画の比較文化」「言語学的文化論」と、授業も本格的に文化研究に取り組み始めています。教養科目や語学もあって、忙しい時間割になっていますが、仲間どうしで励まし合い、助け合って、勉強に取り組でいます。

2年生は12月21日に行われるカルチュラルスタディーズコース1,2年生によるシンポジウムの開催に向けて、準備を進めています。企画委員を中心に、リーダーシップと協力のバランスをうまく図り、一人ひとりの学生の力が結集したシンポジウムになるようにがんばっています。

シンポジウムは今回で5回目になりますが、今年ははじめてポスターセッションを取り入れたり、優秀な研究の選出など、新企画も計画されています。学究的な意欲のとても高い学年です。

2年生の春からカルチュラルスタディーズコースはゼミに所属していますが、2年生ゼミも、それぞれに充実した時間を過ごしています。各ゼミの活動報告も、また年度の終わりにお届けしたいと思っています。

3年生は専門ゼミ(課題研究ゼミ)をベースに、いよいよ自分の研究テーマを決め、卒業論文としてまとめるための基礎的な研究に取り組み始めています。2年生までに学んだ文化研究の方法を活用し、また自分の関心にそって、自分自身で研究を進めていくことのできるテーマや題材を選択するのは、楽しいけれども一苦労です。迷って迷って、模索して、ゼミの仲間の意見も聞いて、だんだん自分の方向性が明確になってきました。

3年生のこの時期は、卒業後の進路も気になります。企業に就職するか、大学院に進学するか、それともその他の活動に取り組むか、自分自身の意志を確認すると同時に、情報収集にも励んでいます。就職の内定を得た4年生の話を聞いたり、卒業した先輩の話を聞いたり、進学してさらに研究に取り組んでいる大学院生の話を聞いたり、大学の就職部CECの方たちにお話をしていただいたりといった時間を、3年生全体でもつこともしています。

努力家ぞろいの3年生がどのような研究を実らせるのか、そしてその先にどのような道を切り開いていくのか、とても楽しみです。

4年生は最上級生として、カルチュラルスタディーズコースの中心です。それぞれのペースで卒業論文の執筆に取り組み、12月の締め切りをまえに、緊張しています。ほぼ完成させて最終的なチェックをしている学生も、丁寧に原稿を書いて、自分の考えたことを十分に書き記したいと慎重に取り組んでいる学生もいます。論文の完成度も、自分のなかでわいてくる達成感も、両方とも追求する4年生の顔は真剣そのものです。

進路もほぼ9割の学生が決めました。就職活動の取り組みは「2015年度卒業生の伝説」と言われるのではないか、というほどのがんばりと成果です。卒業論文の審査が終わりましたら、学生生活を振り返る4年生の声も、お届けしたいと思います。

それぞれの学年、それぞれの学生がますます充実した学生生活をおくることができるように、知的な刺激にあふれたカルチュラルスタディーズコースになるように、教員も励みます。

伊藤淑子

 

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