学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

国際文化コース

人文学科国際文化コースで学ぶこと⑮ 映画字幕に挑戦

大正大学文学部ではセメスターとクオーターの学期が併設されています。セメスター(2学期制)では、おそらく長い学期の中間にあたるいまの時期に、もしかしたら油断が生まれるかもしれないのですが、クオーター(4学期制)の第3クオーターの締めくくりが同時にくるので、適度な緊張感を維持しながら、めりはりのある毎日が学修の成果を上げています。

人文学科国際文化コースでは、第3クオーターに多彩な専門領域につながる入門的Workshopを開講しました。
その一つは前回のディズニーの文学研究ですが、今回はそのほかの特徴あるWorkshopのなかから、映画の字幕作成に取り組んだWorkshopを紹介いたします。

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第3クォーターのWorkshopEnglish Communication)Ⅰ―Aの授業では、様々な映画のシーンのリスニングと翻訳に挑戦しました。

『プラダを着た悪魔』、『ハリーポッターと賢者の石』、『アラジン』、『スティーブ・ジョブズ』、『ラブアクチュアリー』を扱いました。

翻訳の発表では、自分たちが訳したセリフを映像を見ながら声優さながらにアフレコしてくれたグループもあり、その完成度はかなり高いものでした。

英語の学習方法は様々ありますが、自分の好きな映画や動画を使ったこのような学習もぜひ続けてみてほしいと思います。

以下は履修した学生の感想です。


★★★

映画リスニングは自分にとってかなりハードルの高いものでした。作品によって変化する英語の発音の違いなどから、英語は一概に1つの言語とは言い切れないということを感じました。また、意外にも私たちが中学校で習うようなレベルの文法で会話が成立していることに改めて気づくことができました。

 

字幕翻訳のときは普段の勉強の読解と違って、前後の文脈や登場人物の関係性も含めて読み取るので、新鮮で楽しかったです。そこから人物の性格や文字数なども考えて字幕っぽくしていく作業をすることで、そういえば英語を話してたって普通に会話のときはフランクだよな、とか改めて思えました。あと、普段洋画を見たりする時にどんな感じで言ってるんだろう、と考える癖がついて繰り返し見る楽しみが増えました!

 

字幕翻訳をやってみて、必ずしも一字一句正確に訳さなくてもいいんだなと思った。日本と英語圏の国々では文化的背景も異なるので、その国の人たちにとって分かりやすい表現におきかえて訳すことで、より心にせまるセリフになるのではないかと感じた。また、翻訳するなかで、言葉や言い回しの背景にある歴史や文化、習慣を学ぶことができて、翻訳って面白いなと感じた。




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教室の熱気が伝わります。感染対策も十分に行い、対面で出席している学生もオンラインで受講している学生もいます。教室の学生たちも、少し距離をおいて話しあっていますが、互いにマナーを守って、Workshopを展開しました。

字幕を考えることによって、英語の聴き取りの強化も、英語表現の理解も、文化的な差異の発見も、日本語表現の探究も、字幕をつけるという技術的なスキルも、文化と言語の関係への深い理解も、すべて総合的に楽しみ、まさにone stone so many birdsのWorkshopでした。学生たちにbravo!

第4クオーターが始まり、秋セメスターは折り返し地点です。
ますます学生たちの学びが深まり、進展していく季節を迎えています。

                                       人文学科国際文化コース
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