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国際文化コース

【人文学科国際文化コース】アメリカの大学からのインターン生と国際文化コースの学生との交流

夏休みをいかがお過ごしでしょうか。
7月13日、7月14日、7月20日、そして7月24日に、アメリカのダートマス大学の3年生、カイ・ジョーさんが国際文化コースの授業と大学院のゼミに参加してくれました。

国際文化コースの学生たちにとって、アメリカの大学の様子を知るよい機会となりました。
カイさんにとって、日本の大学の授業はどのような印象であったでしょうか。

カイさんから授業参加の感想が届きました。

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7月13日木曜日に伊藤先生に授業に連れていって頂きました。

最初は、一年生の英語授業でした。その日、学生たちは豊島区の文化事業について説明する英語の記事を読んでいました。英文を日本語に翻訳したり、英語の表現を確認した後、私は、その記事についての私自身の考えや意見を話しました。
英語で質問も受けたりしました。質問してくれた学生はみんな英語が上手だけれども、積極的に質問の出なかった学生は恥ずかしいからかもしれないと思いました。私自身も日本に着いた時からずっと日本語を話すようとしていたので、いざ教室で英語で話そうとすると、変だと思いました。
日本語で話す時に、私は自分の考えをちゃんと伝えられないので、ちょっとイライラしています。学生たちと伊藤先生と英語を話すのは、私にとって、ホッとするひとときでした。

二時間目の授業は一年生のゼミで、学生は書きたいと思っている論文の話題について発表していました。学生たちはみんな面白い話題を選んでいました。学生の発表が終わるたびに、私はアメリカの文化について質問を受けました。私の意見は体表的なアメリカ人の意見とは違うかもしれないので、ちゃんと説明できたか心配でした。それでも、学生たちは様々な興味があって、様々な話題の論文を書く計画です。アニメやディズニーやゲームといった話題があり、みんな自分の興味関心から選んだ話題について書く機会があり、楽しそうです。

午前の授業の後で、二人の学生と一緒に昼ご飯を食べました。あまり食事の時間はありませんでしたが、会話がはずみました。

昼食が終わってから、伊藤先生のオフィスに戻り、次の授業に行きました。三時間目の授業は大学院生のゼミでした。一人の大学院生はハワイの日本人の移民について論文を読んで、その内容を発表しました。後で、その論文について話し合いました。論文の日本語は難しかったので、基本的な考えしか理解できていないかもしれませんが、アメリカに移住した人の立場を共有できて、嬉しかったです。

つづいて、四時間目には大学院生の論文指導に出ました。論文のテーマは日本の江戸から明治にかけてのコレラ感染に関連する文化研究で、前のゼミの論文と同じで、日本語がわりと難しくて、十分には分からなかったんです。しかし、大学院生は非常に熱心に発表したので、私は、その話題の重要性がすぐ分かりました。
後で、少し時間があったので、私が自分の研究を発表する機会がありました。私は、前学期に在日コリアン差別についての研究プロジェクトを行いました。私はネットで調査を行なって、回答を集めて、データ分析をしました。日本語で説明するのは挑戦でしたが、大学院生も先生もしっかりと聞いてくれました。せっかくこの研究をしたので、ほかの人に説明することができて、嬉しかったです。それから、短い休憩をしてから、最後の授業に出ました。

最後は大学院生の論文デイフェンスでした。始まる前に、私は偶然にも先生の席に座ってしまったけれど、優しい四年生の学生が、適切な席に座るように誘ってくれました。ほんとに助かりました! 読んだ論文は、フッサールという哲学者についてのものでした。この論文は全然理解出来ませんでした。話題も使っている日本語も難しかったので、例え英語で書かれていても、分からないような気がします。それでも、立派な論文でした。先生たちも大学院生たちも様々な意見や質問があって、私はそんなに頭がいい方と同じ教室にいられてラッキーだと思います。

この日は午前9時から午後8時までずっと大正大学にいたので、授業が全部終わった時に、非常に疲れました。しかし、全部がいい経験でした。

翌日、また伊藤先生の授業に出ました。最初の授業に二人の三年生が書きたいと思っている論文について発表しました。一番目の発表はムーミンとフィンランドについてのでした。ムーミンについて、あまり知らないから、私の意見やコメントは役に立たないと思いましたが、興味深いテーマであると思いました。二番目の学生はまだはっきり決めていないと言いながらも、三つの可能性のある話題を発表しました。どれでも面白いので、どれでもいい論文になるような気がします。発表が終わった時に、私が前に書いた論文を発表するように促されて、私は、60年代のブラック・パンサーというグループとアメリカの銃規制についての論文を発表しました。先日と同じで、日本語で説明するのは大変ですが、学生たちがよく聞いてくれたことに感謝しています。

次の授業では、四年生が執筆中の卒業論文についてお互いにフィードバックしました。二人の学生の論文を読みましたが、私は読んでほとんど理解出来て、嬉しかったです。日本のシルバニアファミリーという人形と高校野球について、たくさん学びました。この論文のおかげで、日本がどんな社会かをより理解できるようになりました。

この経験は楽しかったです! 優しい学生に会ったし、色々な話題について学んだし、自分の興味や研究を共有できたから、嬉しかったです。
つぎの授業参加も楽しみにしています!

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カイさんと国際文化コースの学生たちが交流できたことをとても嬉しく思います。
7月24日は英語圏文学という授業に参加し、アメリカの教育において、どのような文学作品が読まれているのかも話してくれました。
日本の学校教育の「国語」にあたるわけですが、カイさんが高校時代にたくさんの文学作品のエッセイを書いていることに、学生たちはちょっと驚いていました。
カイさんが一番傑作だと思っている自身のエッセイはヴォネガットの『スローターハウス5』を論じたものとのこと。むずかしい作品ですが、翻訳もあります。授業では触れていませんでしたが、興味を抱いた学生もたくさんいました。
学生たちにイチオシで薦めてくれたのはフィッツジェラルドの『偉大なるギャッツビー』です。夢を追いかけるギャッツビーに自分を重ねて夢中になったそうで、アメリカの高校生にも人気のある作品とのことです。英語圏文学の授業でも一部を読んでいる学生たちは、夏休みにじっくり読みたい、と言っていました。

『偉大なるギャッツビー』の最後の一文は
“So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.”

このロマンティックな響きを、ぜひ、みなさんも味わってみてください。

                                        人文学科国際文化コース

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